ご案内
神戸は港の町です.かつては兵庫津として知られ,近代になって神戸港がひらかれ外国人居留区や中華街が発展し,国内や海外から人が集まりました. その中で,互いを尊重して共に生き,目的に応じて力を合わせて成果を挙げる文化を作りあげてきました.このことは認知科学が,情報科学や実験心理学をはじめ, 哲学,言語学,神経科学,社会科学の研究者が集まり,刺激しあうとともに互いを尊重してきたことを思い起こさせます.
「共生」は神戸にふさわしいテーマです.諸分野の研究者が出会い,異種の研究成果の交易をおこなって触発しあい,目的が合致すれば協働して成果を挙げることは, 認知科学の使命です.そのための場を提供することは学会の責務です.
とはいえ港の町は神戸の過去の姿にすぎません.現在の海運は物流が重きをなしており,港を通じて人や文化が出入りしたのは旧弊な姿です. 情報通信技術はどのような国のどのような山村にも同一の情報を提供し,そこに住む人々の生活を安定させ,意欲ある人の出現をうながしています. 神戸もまた,情報通信技術を活かし,高齢者,障害者(チャレンジド),子ども,外国人が共生しています.総合大学である神戸大学も,情報科学,心理学,言語学, 神経科学をはじめとする諸科学の研究者が「共生」し,触発と協働が重きをなす場となっています.
神戸大学は,情報通信の現代技術を活かし,認知科学の成果をふまえた「共生」を提案します.分野間の競合も「共生」のひとつです. さらにそこから歩調を合わせて協働しあう姿があればうれしい.また複数の分野が力を合わせて社会に貢献する姿がかいまみればさらにうれしい. 実際,神戸にはそのような社会貢献の姿が見られます.第27回大会は,「共生」の意義を感じ取り,切磋琢磨を経て協働し,社会に貢献する契機となる場を提供したいと考えています.
ポスター発表要領のお知らせ
ポスター発表は3日間で50件程度ずつに分けて行われます.時間は3日とも10:40-12:30の予定です.
当日用意されているものは以下の通りです.
- ポスター掲示用パネル(高さ2100mm×幅900mm)
- 掲示必要品(画鋲等)
- 発表番号ラベル(パネル貼付)
- 椅子(1脚)
発表者の方は,発表当日にポスターセッション開始前までに掲示を完了しておいてください.電源はありませんのでご注意下さい.
また,発表終了後はポスターを撤去してください.撤去されないポスターは担当者が撤去し処分致します.
重要な日程
大会当日 | 2010年9月17日(金)−19日(日) |
博論コンソーシアム
本年度も大会前日の9月16日(木)に「博論コンソーシアム」を行います.
その様子は雑誌「認知科学」で報告いたします.
お知らせ
日本認知科学会第27回大会は,中京大学の三宅 芳雄様,伴 峰生様が開発された大会運営支援システムの支援により運営されています.ここに深く感謝の意を表します.