大会プログラム

思考・推論 (O4)

9月20日(土) 9:30 - 10:50 会場:IB館 大会議室
  • O4-1
    阿部慶賀 (岐阜聖徳学園大学)
    本研究では、力覚負荷による印象評定、価値判断への影響について心理学実験による検討を行った。実験では「大きさ-重さ錯覚」(Charpentier, 1891)を用いた飲料水の味や価格の評定課題を行い、同じ物理的負荷の状況下でも、重さの主観量によって価値判断に違いが生じることを明らかにした。
  • O4-2
    中村國則 (成城大学社会イノベーション学部)
    Knobe効果と呼ばれる意図性判断に対する行為の結果の影響を,確率という観点から検討するための3つの実証的検討を行った.基本的な手続きとして,行為の結果が異なる(良い/悪い)2つの文章の何れかを参加者に提示し,その行為の意図性と結果が起こりうる確率の評価の2つの課題を行わせた.3つの研究を通じて,確率の意図性判断に対する影響が一貫して示された.
  • O4-3
    高橋達二 (東京電機大学 理工学部)
    大用庫智 (東京電機大学 大学院 理工学研究科)
    人間の推論に広範に観察される対称性が、研究者の関心を集め続けている。この研究では、対称性推論の新しいモデルである pARIs を導入する。我々は、この指標が母集団の相関関係の推定で、とりわけごく小数のサンプルしか与えられていない場合に非常に 有効であることを示す。その長所は、定義の非常な単純さ、新しいサンプルを受け取った際の容易なアップデート、広範な定義可能性、そして明らかな理論的確率論理的根拠を含む。
  • O4-4
    谷川由紀子 (NEC 情報・ナレッジ研究所/筑波大学大学院)
    鈴木栄幸 (茨城大学)
    加藤浩 (放送大学)
    福住伸一 (NEC 情報・ナレッジ研究所)
    原田悦子 (筑波大学)
    情報システムの設計開発を担うソフトウェア技術者に対して,使いやすさ向上に不可欠なタスクの実行実験とインタビュー行い,「対象システムの捉え方」に焦点をあてて分析した。その結果、特に若手の技術者はシステムの利用場面をほとんど意識していないこと、また作業を業務達成のためでなく機能を使うものと捉えることが明らかになった。このような思考の特徴には、ソフトウェア技術者の仕事の進め方と開発プロジェクトを通じた育成過程が影響していることが示唆された。
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