大会プログラム
ワークショップ1 (WS1)
9月18日(木)
16:50 - 18:50
会場:015講義室
小橋康章
齋藤洋典(名古屋大学),田中伸之輔・広瀬拓海(筑波大学),戸田山和久(名古屋大学)
行場次朗(東北大学),新垣紀子(成城大学),諏訪正樹(慶應義塾大学)
内容:
1.対象
専門分野にかかわらず、超々高齢社会に向かう認知科学コミュニティの未来をともに構想したい会員並びに非会員、とくに高齢の研究者と学生を含む若年の研究者の参加を強く呼びかける。
2.目的
超々高齢社会を背景とするこれからの日本認知科学会の可能性をテーマに、比較的高齢の会員と高齢者研究を実践している学生会員の対話を中心において、いままで直接話をする機会がなかった会員同士が対話することで学会の未来に対する想いを共有する。
3.背景
(1)フューチャーセンターとかフューチャーセッションといった施設や催しに関心が集まっている。組織や立場を超えて未来をともに考え、その過程で社会関係資本を蓄積しようというのが背後にある考え方である。JCSSのような出来の良い学会は多かれ少なかれフューチャーセンター的な性格をもっているが、それは主にコンテンツに関してであって、学会、あるいは研究コミュニティのありかたそのものに関して語ることは、常任運営委員会のような場を除けば希である。1983年の日本認知科学会の誕生は戸田正直の1969年ロンドンでの講演「非常に遠い未来における心理学の可能ないくつかの役割」で予言されていたとも言えるが、そこで論じられていた際限のない技術開発の加速や社会組織の相対的老朽化、グローバリズムのもたらすリスク、若者の失望、といった問題は未だに解決を見ていない。学会の未来を考えることを通じてこうした未解決の問題にわたしたちが今後どう取り組んでいくのかのついても見通しを得たいという動機から昨年はワークショップを実施した。
(2)JCSSの立ち上げに参画した当時の若い研究者たちも定年の時期に差し掛かり、研究の進め方についてもこれまで通りにはいかないことを認識しつつあるものと思われる。いっぽう心のメカニズムを追求してきたかなりの数の研究者たちが、高齢者認知や高齢者と若年層の相互作用にかかわる諸問題をわがこととして(=一人称的に)研究する機会がようやくにして訪れたとみることもできる。
(3)現実に「高齢者と若年者が集い、協同して問題解決を行うコミュニティの意義と問題点の検討」に着手した若い研究者たちがいる。彼らの経験も参考にしつつ、認知科学的な観点を積極的に取り入れることで、高齢者そのものに対象を絞って身体的心理的問題を検討してきたこれまでの高齢者研究とは異なる新しい切り口を発見できるのではないか。
4.プログラム
(1)話題提供者・指定討論者は会場の中央に円陣を組んで座り、一般参加者はそのまわりを取り囲むように席を占める。
(2)企画責任者によるイントロダクションのあと、話題提供者がそれぞれ超々高齢社会に向けての認知科学研究のコンテンツ、方法、あるいはコミュニティに関する見通しを語り、一般参加者も適宜この対話に参加する。
1.対象
専門分野にかかわらず、超々高齢社会に向かう認知科学コミュニティの未来をともに構想したい会員並びに非会員、とくに高齢の研究者と学生を含む若年の研究者の参加を強く呼びかける。
2.目的
超々高齢社会を背景とするこれからの日本認知科学会の可能性をテーマに、比較的高齢の会員と高齢者研究を実践している学生会員の対話を中心において、いままで直接話をする機会がなかった会員同士が対話することで学会の未来に対する想いを共有する。
3.背景
(1)フューチャーセンターとかフューチャーセッションといった施設や催しに関心が集まっている。組織や立場を超えて未来をともに考え、その過程で社会関係資本を蓄積しようというのが背後にある考え方である。JCSSのような出来の良い学会は多かれ少なかれフューチャーセンター的な性格をもっているが、それは主にコンテンツに関してであって、学会、あるいは研究コミュニティのありかたそのものに関して語ることは、常任運営委員会のような場を除けば希である。1983年の日本認知科学会の誕生は戸田正直の1969年ロンドンでの講演「非常に遠い未来における心理学の可能ないくつかの役割」で予言されていたとも言えるが、そこで論じられていた際限のない技術開発の加速や社会組織の相対的老朽化、グローバリズムのもたらすリスク、若者の失望、といった問題は未だに解決を見ていない。学会の未来を考えることを通じてこうした未解決の問題にわたしたちが今後どう取り組んでいくのかのついても見通しを得たいという動機から昨年はワークショップを実施した。
(2)JCSSの立ち上げに参画した当時の若い研究者たちも定年の時期に差し掛かり、研究の進め方についてもこれまで通りにはいかないことを認識しつつあるものと思われる。いっぽう心のメカニズムを追求してきたかなりの数の研究者たちが、高齢者認知や高齢者と若年層の相互作用にかかわる諸問題をわがこととして(=一人称的に)研究する機会がようやくにして訪れたとみることもできる。
(3)現実に「高齢者と若年者が集い、協同して問題解決を行うコミュニティの意義と問題点の検討」に着手した若い研究者たちがいる。彼らの経験も参考にしつつ、認知科学的な観点を積極的に取り入れることで、高齢者そのものに対象を絞って身体的心理的問題を検討してきたこれまでの高齢者研究とは異なる新しい切り口を発見できるのではないか。
4.プログラム
(1)話題提供者・指定討論者は会場の中央に円陣を組んで座り、一般参加者はそのまわりを取り囲むように席を占める。
(2)企画責任者によるイントロダクションのあと、話題提供者がそれぞれ超々高齢社会に向けての認知科学研究のコンテンツ、方法、あるいはコミュニティに関する見通しを語り、一般参加者も適宜この対話に参加する。