大会プログラム

ワークショップ2 (WS2)

9月18日(木) 16:50 - 18:50 会場:014講義室
    企画:
    青山征彦(駿河台大学)・香川秀太(青山学院大学)
    話題提供者:
    川床靖子(大東文化大学)・有元典文(横浜国立大学)・土倉英志(浜松学院大学)
    指定討論者:
    青山征彦 (駿河台大学)・高木光太郎(青山学院大学)
     このワークショップでは、心理学や認知科学における最重要概念の一つである学習にスポットをあてる。人間の学習は、認知科学においても、長らく個体主義的に捉えられてきた。しかし、近年は、学習をより社会的な実践として捉えるよう な研究も少なくない。例えば,ホルツマンは,従来の学習発達論が,認知的な変化を強調して,情動を排除 してきた点を批判しながら,社会的,集合的なものとしての「最近接発達領域」概念のさらなる拡張を試みている。 そこで、本ワークショップでは、先鋭的な学習研究をされている3氏に話題提供をお願いしたい。川床氏は、歴史のある織物である「縞もめん」をめぐるネットワークの 研究で、学習の持つ歴史性へとアプローチしている。有元氏は、みんなだとできること=「集合的達成」という観点を提示し、学習をそもそも他者との協働によってなされるものと捉え直している。土倉氏は、スキャフォールディングなどの既存概念が見落としてきたことを、機能システムの発達という視点から描こうとしている。 これらの発表をもとに、従来の学習概念が見落としてきたものは何なのか、認知科学は今後、どのような視座に立つべきなのかを考えていく場にしたい。
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