プログラム順
[O3] 口頭発表3
9月20日(日)
9:00 - 10:20
会場:総合校舎B号館
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O3-1情報が図的に提示される情報機器を用いて情報探索を行うとき、ユーザがどのような知識を獲得し、使用しているかを検討した。実験とコンピュータシミュレーションの2つの手法を用い検討を行った、その結果、ユーザは主に情報が提示される形式や、形状に関する知識を獲得、使用していることが示された。あわせて、情報の階層構造に関する知識を部分的に獲得、使用することにより、効率の良い探索を行っていた。
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O3-2問題解決における潜在ヒント効果の不安定性※大会ホームページでの公開が許可されていません本研究では,問題解決における潜在ヒントの利用に,解決者の状態や特性の個人差が及ぼす影響を検討した.遠隔連想テストの一部の問題でヒントを閾下提示した.ヒントによる正答率の上昇効果と外向性および開放性の特性と正の相関が示され,環境からの情報受容性が高いほどヒントが利用されやすいことが示差された.また,ヒントの効果と覚醒水準の負の相関が示された.覚醒水準の上昇による認知機能の向上が,潜在ヒントの利用を妨害したと考えられた.
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O3-3本研究では重さ刺激の事前提示が後続の価値判断に与える影響を検討した。実験ではジュースの印象評価について、ジュースの品質と量は同じでありながら、コップが重い条件と腕に重りがある条件、追加の重量負荷のない統制条件を設けて比較した。その結果、同じ重さでも評価対象物であるコップが重い方が、腕が重い条件より価値を高く評価することが示された。
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O3-4本研究では,他者の取り組みを観察する際の構えが洞察問題解決に及ぼす影響を検討した.実験参加者は,他者の取り組みのうち,よい点に着目するよう促された他者利点観察条件,よくない点に着目するよう促された他者欠点観察条件,観察のない条件の3条件のいずれかに割り当てられ,30秒ごとの取り組みと観察を繰り返しながらTパズルに取り組むよう指示された.その結果,解決成績に条件間に差は見られず,着眼点の固定は促進効果をむしろ損ねた可能性が示唆された.