プログラム順

[OS04] 学校の学びを捉え直す:これからの学校教育に向けて

9月18日(金) 13:10 - 15:40 会場:総合校舎D号館D24
  • OS04-1
    白水始 (国立教育政策研究所)
    今の学校教育は、教える側が決めたゴールに一定時間内で 到達させるような「後ろ向き」の学び方である点が問題である。 そこで本発表では、学校教育をこうした後ろ向きアプローチから、 前向きアプローチ、つまり学習をより高いゴールを目指した終わり なき追求と考える方向へと変換することを提案する。
  • OS04-2
    有元典文 (横浜国立大学)
    学校教育は、「変化の可視化」というテクノロジーによって、 学習者の可視的な変化を志向する実践になっている。しかし、 テクノロジーによって観察し得る変化だけが変化ではない。 本発表では、即興的、集合的、発達的、支援的といった 学校的でない要素を学校に持ち込むことで引き起こされる co-learn、つまり発達場のc-creationとしての「教育」概念に ついて議論したい。
  • OS04-3
    遠山紗矢香 (静岡大学大学院教育学研究科附属学習科学研究教育センター)
    益川弘如 (静岡大学学術院教育学領域)
    学習者同士が話し合うことで1人では解けなかった問題を解く「前向きな対話」ができる学習者を育成するための方法を検討した.日頃から前向きな学びを学校で経験してきた児童と,話型指導を受けて育った児童について,通称全国学テのB問題をペアで話し合いながら解かせた対話の特徴を比較した.その結果,前者の児童は短い発話を相互に繰り返しながら互いの考えの過程を吟味し合う発話が見られたが,後者では自分の考えを述べるのみで,考えを確かめ合う対話が乏しかった.
  • OS04-4
    広瀬拓海 (筑波大学大学院人間総合科学研究科心理学専攻)
    本研究では,放課後活動に関わる実践者が「学習」をどのようにとらえているのかを検討した。実践者にとって「学習」を定義することは日常的なものではなく,それらは彼らの実践での経験や問題意識などをリソースに,例えば自分の見てきた子ども達を取り巻く問題とそれに対する対処の必要性を表明する語りとして即興的に語られた。本研究では加えて,コミュニティを構成することを「学習」とする観点からも彼らの活動を切り取り,それらと学校制度の関係についても検討した。
  • OS04-5
    伊藤崇 (北海道大学大学院教育学研究院)
    本研究の大きな目的は2つある.第一に,ウェアラブルセンサやデータ解析技術を応用し,授業中の教師と児童のコミュニケーション過程を可視化することである.第二に,身体の揺れや対面行動という観点から授業を振り返るための教師の授業改善ツールを開発することである.本発表では,これまでに得られた結果の一部を紹介する.
ページのトップへ戻る