プログラム順

[OS06] J・D・M:Issues in the real world

9月18日(金) 13:10 - 15:40 会場:総合校舎D号館D43
  • OS06-1
    和田有史 (国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所)
    人間の日常的な食品の認知には多くの意思決定が含まれている.食品と非食品の判断のような感覚・知覚的な判断だけではなく,高次な認知の問題もある.本講演では,前者に係わる事例として,乳児期の視-嗅覚統合と,成人期の新奇食品の選好に与える嗅覚の影響についての心理物理学的研究を紹介する.さらに,後者の例として認知傾向の個人差と食品表示の理解の関係についてのweb調査研究を紹介する
  • OS06-2
    平原憲道 (慶應義塾大学)
    医療文脈でのJDMとも呼べるMDM(Medical Decision-Making)は、欧米ではJDM研究とほぼ時を同じくして発展してきたが、日本においては未だ歩みが遅い領域である。欧米での優れた研究を示しながら我が国でのMDM研究を紹介する。昨今大きな注目を浴びる「ビッグデータ」の現場からも、実験室を飛び出したJDMの可能性を探ってみたい。
  • OS06-3
    白砂大 (千葉大学)
    松香敏彦 (千葉大学文学部)
    本研究は,因果強度判断課題における主題化効果の影響を検討することを目的とした。課題では,実験参加者が操作可能な「標的原因」と操作不可能な「文脈」のそれぞれが結果事象をどのくらい引き起こすかを判定させた。結果として,文脈への判定時には主題化効果は有利に働かなかったが,標的原因への判定時には主題化効果が多少ながら有意に働くことが示唆された。
  • OS06-4
    松永聡太 (東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系修士1年)
    本田秀仁 (東京大学)
    植田一博 (東京大学大学院総合文化研究科)
    Eversら(2014)は、選択肢セットの色・形などがすべて“同じ”ことが全体としての調和度を生み、それが選択に影響を与えるSet-fit効果を報告した。本研究ではこの効果を拡張し、“英国風”・“オリエンタル風”といった、概念的な特徴から形成される調和度が選択行動に与える影響について実験的に検討を行った。結果として、選択肢セットの概念的調和度は選択に影響を与え、非一貫した選択行動につながることが明らかになった。
  • OS06-5
    中村國則 (成城大学社会イノベーション学部)
    神田咲 (成城大学社会イノベーション学部)
    本研究の目的は,量刑判断に対して被疑者の画像が与える影響を検討することである.この目的のため,実験参加者に架空の事件に対する量刑判断を被疑者の画像(写真/イラスト)×被疑者の数(1人/3人)の計4条件のいずれかで行わせた.実験の結果,被疑者の数の影響は被疑者がイラストで提示された場合よりも写真で提示された場合の方が強いことが示された.
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