プログラム順

[P3] ポスターセッション3

9月20日(日) 16:10 - 18:10 会場:総合校舎D号館D23・D24
  • P3-1
    後藤靖宏 (北星学園大学文学部 心理・応用コミュニケーション学科)
    “デザインがよい”日用品の印象の因子構造を明らかにするため大学生に対して質問紙調査を行った.因子分析の結果,斬新,洗練,機能,スタイリッシュ,および愛着の5因子が抽出された.この結果は,製品の新しさや形状、質感,あるいは色などの構成要因が整合性を持って融合していると認識されたときに“デザインがよい”と評価されるということを示している.また,外観に加え,製品本来の実際的な使われ方もデザインの善し悪しに関与していた.
  • P3-2
    社交不安傾向が他者視線に対する脳内処理プロセスに与える影響  -事象関連電位:P200による検討-
    ※大会ホームページでの公開が許可されていません
    都地裕樹 (明治大学大学院理工学研究科)
    嶋田総太郎 (明治大学理工学部)
    社交不安障害は他者からの批判的な評価に対して強い不安や恐怖を覚え,特徴的な生理反応を示す精神疾患である. 本研究では,健常者の社交不安傾向と他者視線の処理プロセスの関係について事象関連電位(ERP)を用いて検討したところ,正中前頭部でのERP:P200の潜時が高社交不安者は直視<よそ見<閉眼の順で,低社交不安者は直視・よそ見<閉眼の順で惹起した. これは社交不安傾向が他者視線に対する処理プロセスを早める影響があることを示唆している.
  • P3-3
    音楽の終止構造認識と身体性との関わり
    ※大会ホームページでの公開が許可されていません
    柴玲子 (東京電機大学、理研BSI)
    古川聖 (東京芸術大学)
    根本幾 (東京電機大学)
    音楽は、ヒトとヒトとが言葉を介さずにお互いに情動情報をやりとりできる、重要なコミュニケーションツールのひとつである。私たちが提唱している音楽情動コミュニケーションモデルを基に考えると、人間が音楽を介して情動情報をやり取りする際、音楽に関連した動作が音楽情動情報の伝達に影響を与える可能性がある。本研究では、終止構造認識時の脳活動が現れる脳の部位と運動に関連する脳の部位との関連を調べるため、fMRIによる計測と解析を行った。
  • P3-4
    中村嘉美 (放送大学教養学部)
    白水始 (国立教育政策研究所)
    小学生にとって理解困難な算数の単元において,自ら図を描き協調的に吟味することが理解を進めるかは重要な検討課題である。本研究では「割合」の単元で一人ひとりが選択した図で考えの可視化を図り,話し合いのツールとして活用する効果を検証した。5年生から6年生の10か月間にわたり同一児童を継続観察した結果,問題内容や難易に応じた作図選択が可能になり,作図が協調過程のツールとして活用され,成績向上に繋がった。
  • P3-5
    Ellina Rienovita (静岡大学)
    谷口政志 (静岡大学)
    河原正人 (静岡大学)
    竹内勇剛 (静岡大学大学院情報学研究科)
    林勇吾 (立命館大学)
    協調学習は多種多様な考え方を取り入れることにより従来の教師と学生の1対1による学習よりよい回答結果を得ることを目指す手法である. 本研究では自尊感情と学習意欲に着目して協調学習に及ぼす影響に関して調査を行ってきた.実験ではエージェントを用いた学習環境の構築を行い,実学習状況でどのようなインタラクションがツールによる影響を受け,どのように自尊感情,学習意欲が変化していくのかを明らかにする.
  • P3-6
    他者運動観察における代理報酬が行動選択に与える影響
    ※大会ホームページでの公開が許可されていません
    小出允善 (明治大学理工学研究科)
    嶋田総太郎 (明治大学理工学部)
    本研究では、代理報酬が観察者のその後の行動選択に与える影響を調べた。実験では、被験者に2人のモデルがジャンケンをしている動画を見せた後、ジャンケンの動作を実際にしてもらった。このとき、モデルはある手で勝つ確率が他の手よりも高くなるように設定されていたが、被験者はそのことに気づいていなかったにもかかわらず、自らもその手を他の手よりも多く選択した。この結果から、報酬を伴う他者運動の観察が観察者の行動選択に影響を与えることが示された。
  • P3-7
    大崎理乃 (岡山大学)
    三宅なほみ (東京大学)
     本研究は,協調学習における理解深化過程を明らかにすることを目的とするものである.今回の発表では,ツールとしての機能機構図の有用性検討のため,教材に対応する機能機構階層図を作成し,学習者の発話を分析した結果,あるレベルの理解のために他のレベルの知識を使いながら説明を構築していること,あるレベルの説明に一定の合意に到達することで次のレベルに対する問いが発生し,対話のレベルが移動することが確認されたことを報告する.
  • P3-8
    大門貴之 (筑波大学人間総合科学研究科心理専攻)
    原田悦子 (筑波大学人間系心理学域)
    須藤智 (静岡大学 大学教育センター)
    高齢者に共通するIT機器に対する学習困難さに関して,先行研究では系列的な問題解決の学習が高齢者と若年者で異なることを示した.本研究はその学習メカニズムを明らかにし実験データの説明を試みるためモデル比較ができるシミュレーションを行った.実験データから2つのシンプルな経路選択ルールを設定し1000回反復したところ,若年成人のデータについては部分的に実測値と適合を示したが,高齢者の学習を説明するにはより複雑なルールが必要であることが示された.
  • P3-9
    富田瑛智 (筑波大学システム情報系)
    須藤智 (静岡大学 大学教育センター)
    原田悦子 (筑波大学人間系心理学域)
     本研究では,複雑な操作を必要とする日常的な機器として車載エアコンを対象とし,二重課題状況において,認知的な加齢の効果がどのように現れるのか検討した。実験では大学生と高齢者が,車載エアコンの操作課題を行った後,模擬的な運転課題と同時に車載エアコンの操作課題を行った。その結果,高齢者は模擬運転課題とエアコン操作課題を同時に行うことよりも,課題間の切り替えに困難を示している可能性が示された。
  • P3-10
    松熊亮 (首都大学東京大学院 人文科学研究科)
    本発表は社会文化的アプローチを理論的背景に同じケーキ屋で先輩-後輩関係にある職人1事例の検討を行う.協力者にはそれぞれ一回ずつの作業観察と仕事意識についての聞き取りを行った.作業分析では,以前の分析では違いが目立たなかった両者に作業没頭の度合いにおいて差異が見つかった.言語報告からは先輩が後輩に関わる態度や,両者の態度共有を示すやりとりが見られた.本事例検討を通して主体の試行錯誤とそれをささえる仕組みに関する考察を行う.
  • P3-11
    空間的な動作に対するミニマムエージェントの感情推定
    ※大会ホームページでの公開が許可されていません
    吉岡源太 (静岡大学創造科学技術大学院)
    竹内勇剛 (静岡大学大学院情報学研究科)
    本研究ではラッセルの円環モデルに対して,対人距離と反応の激しさを当てはめて,円盤形のロボットに円運動を行わせることで感情のような内的状態を表現させた.実験では実験協力者に運試しゲームを行わせて,ゲームの結果に応じてロボットに円運動を行わせて共感が生じるかを検証した.その結果,モデルに当てはめた運動に応じた反応を示すことで,より多くの利他行動が観測された.このことから,単純な円運動からでも内的状態を示すこと示唆した.
  • P3-12
    ミラーニューロンシステムと報酬系の機能的結合
    ※大会ホームページでの公開が許可されていません
    佐藤晃裕 (明治大学大学院理工学研究科)
    嶋田総太郎 (明治大学理工学部)
    自分がある行動しているとき、および他者が同じ行動をしているのを見ているときの両方で活動する脳領域をミラーニューロンシステム(MNS)と呼ぶ。また、人は無意識に他者のしぐさ等を模倣し、模倣された人は模倣した人に対して高い好感度を持つとされている。本研究では、被験者が書字動作を模倣されたときのMNSと報酬系の活動を機能的核磁気共鳴画像法で計測した。その結果、書字動作を模倣されたときにMNSと報酬系の機能的結合がより強くなることが示された。
  • P3-13
    齋藤五大 (東北大学大学院文学研究科)
    Victor Palacios (スタンレー電気株式会社)
    大井京 (名古屋大学大学院情報科学研究科)
    林辰暉 (名古屋大学大学院情報科学研究科)
    山田涼馬 (日本大学大学院文学研究科)
    厳島行雄 (日本大学大学院文学研究科)
    行場次朗 (東北大学大学院文学研究科)
    齋藤洋典 (名古屋大学大学院情報科学研究科)
    いかにして抽象的な心像から具体的なハンドジェスチャーが産出されるのかを検討するために,表音文字である仮名で表記された短文の読了後に,その理解内容を手の動作として遂行する過程の解明を本研究の目的とした。その結果,短文の内容を手の動作として遂行するためには,その短文に対する理解度と心像価が前提であり,実施頻度,観察頻度,犯罪性がそれぞれの動作の産出を規定することを示している。
  • P3-14
    粟津俊二 (実践女子大学 )
    鈴木明夫 (東洋大学)
    赤間啓之 (東京工業大学)
    22人の日本人大学生を対象に、英語文と日本語文とで、行為・文一致効果が見られるか実験した。英語文では、行為・文一致効果が見られ、日本語文でも一部確認された。また、行為・文一致効果による反応時間の促進量は、英語文理解時の方が大きかった。これは、外国語文理解時と母語文理解時とで運動シミュレーションが同様に活性化されること、またシミュレーションが活性化するのは英語文の意味処理過程中であり日本語への変換後ではないことを示唆する。
  • P3-15
    板垣浩正 (大阪大学大学院言語文化研究科)
    本研究の目的は、英語の中間構文と連結的知覚動詞構文の並行性・連続性を、認知的/概念的な観点から批判検討し補強することである。具体的には、先行研究で指摘された両構文の並行的特性が、部分的にしか保障されず、厳密に見れば連続的であることを示す。 また本稿は、構文現象の考察にあたって感性という概念を導入し、概念上の基礎付けと動機づけを与えることで、一貫性のある解決策を講じており、構文の記述に対する新たな手法を探求している。
  • P3-16
    藤田元 (上智大学大学院)
    本発表では日本語の多重主格構文を心理統計学の観点から考察する。先行研究に従い多重主格構文を2つのタイプに分類して、それらが実在するかを2つの方法で検証した。第一に2つのタイプの容認度が、名詞の数が多いときに振る舞いが異なるかを調査した。第二に名詞の数が増えた時に文の容認度に変化があるかを調査した。調査の結果、前者の方法では2つのタイプが実在することを示したのに対し、後者の方法では有意な差がみられなかった。
  • P3-17
    李冠宏 (北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科)
    金野武司 (北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科)
    奥田次郎 (京都産業大学大学院先端情報学研究科)
    橋本敬 (北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科)
    人はやりとりを繰り返すことで記号コミュニケーションシステムを作り,記号を通じてお互いにコミュニケーションができる.このプロセスを支える神経機構の一つの候補として,ミラーニューロンシステムが考えられる.本研究では,実験記号論を用いた脳波計測実験を行うことで,記号コミュニケーションシステムの形成におけるミラーニューロンシステムの活動を調べた.実験の結果では,ミラーニューロンシステムの活動に基づいたシミュレーションプロセスの存在を示唆する.
  • P3-18
    後藤康志 (新潟大学教育・学生支援機構)
    本研究では,メディア認知をAHPで可視化し,その可視化されたメディア認知を省察するメタ認知的活動(自己分析,他者との対話,再度の自己分析)を行った.上記の処遇を行うことで,メタ認知的知識を提供できたことが示唆された.
  • P3-19
    高橋秀明 (放送大学/総合研究大学院大学)
    放課後児童クラブ支援員の研修に関するアクションリサーチにおいて、支援員の仕事は「言葉で説明できない」「映像コンテンツが無い」という言説が得られた。これらの言説が発せられた背景を検討した結果、放課後児童クラブ支援員の研修に関しては、制度的な裏付けが始まったばかりであり、学問的な裏付けが不十分であることが分かった。
  • P3-20
    中村太戯留 (慶應義塾大学)
    松井智子 (東京学芸大学)
    内海彰 (電気通信大学)
    隠喩的表現の面白さには,見劣り効果,すなわち不調和な2つの解釈の同時生起において,初めの解釈よりも、重要性や価値が低下し、見劣りする2つめの解釈が重要な効果を発揮すると考えられている.本研究では,44名の大学生に面白い隠喩的表現の提示前後での使用された語の印象変化を調査した.結果,「価値のある」「神聖な」そして「上品な」の印象低下,特に「神聖な」の低下が認められた.従って,隠喩的表現の面白さには,見劣り効果が関与する可能性が示唆された.
  • P3-21
    浅川伸一 (東京女子大学情報処理センター)
    ディープラーニングでも要られる幾つかの構成の技法を概観し高次認知過程への拡張について議論した.性能が保証されたこれらのモデルは翻って人間のモデルとして考え得る可能性が指摘できる.予め獲得した機構と可能な範囲のパラメータ再調整も見極めることは教育,職業訓練,病理診断,リハビリテーション,QOL に有益な示唆を与えるだろう.
  • P3-22
    平真木夫 (宮城教育大学)
    小野耕一 (仙台市立中山中学校)
    The authors hypnotized that if the students were enhancing their meta-cognition, motivation became stronger and use of higher-order learning strategies became frequent. The results supported the hypothesis.
  • P3-23
    安念保昌 (愛知みずほ大学人間科学部)
    Kosslyn課題でどの様な性差があるかを明らかにした。参加者は239名。その結果、女性の方向音痴群は、移動距離と所要時間に相関がみられないが、方位正確群は、有意な正相関がみられた。また、重回帰分析の結果、女性仮想群では、場所の記憶因子が、男性では、方位と回転因子が方向音痴に影響を持った。以上の結果から、女性は、記憶したランドマークをひとつずつ追いながら、空間的表象内を移動するのに対し、男性は経路情報に集中していることが示唆された。
  • P3-24
    林侑輝 (千葉大学大学院人文社会科学研究科総合文化研究)
    阿部明典 (千葉大学)
    家族内でコミュニケーションが不足する状況は、望ましくないと考える。日々の些細な変化に気付いてやれるという点で、家族は貴重な存在だからである。しかし、家族だからこそコミュニケーションを取るというのが難しいという場合も考えられる。本稿では、日常の行動の一つとして「買い物」に着目し、買い物をテーマとした会話手法が無理なく継続的にコミュニケーションを取るきっかけになる可能性を示す。
  • P3-25
    益岡都萌 (岡山大学大学院教育学研究科)
    西山めぐみ (名古屋大学大学院環境学研究科)
    寺澤孝文 (岡山大学大学院教育学研究科)
    変化前の情報の事前学習によりその後の変化検出課題において変化検出率が向上することが示されたNishiyama & Kawaguchi(2014)の実験手続きを用いて,結果の再現性を検討した(実験1).また事前学習から変化検出課題までに1ヵ月のインターバルを設け,視覚的記憶の長期持続性と変化検出率への影響を検討した(実験2).結果,実験1の再認テストにおいて事前学習の効果が見られる可能性が示された.
  • P3-26
    正田真利恵 ((株)ニコン映像事業部)
    岩根透 ((株)ニコン映像事業部)
    新美亮輔 (東京大学大学院人文社会系研究科)
    本研究では3D映像観察時の眼精疲労が,像面位置と輻輳位置の不一致により生じるか,あるいは何らかの高次な認知処理によって生じるかを検証する。そこで従来の視差付与型の3D映像観察後の眼精疲労と,画面上に被写体と共役となる3D像面を再現する新3D映像を観察した後の眼精疲労を比較した。結果として像面位置と輻輳位置の一致だけでは,3D映像観察後の眼精疲労が決定されず,高次な認知処理も寄与していることが示唆された。
  • P3-28
    操作する身体オブジェクトの方向性が運動に及ぼす影響
    ※大会ホームページでの公開が許可されていません
    渋谷賢 (杏林大学医学部統合生理学教室)
    畝中智志 (杏林大学医学部統合生理学教室)
    大木紫 (杏林大学医学部統合生理学教室)
     被験者は右手を動かして,実際の手の左側に呈示される仮想手もしくは矢印の前後運動を行った.右手の前後方向の動きのみがオブジェクトの動きに反映された.前後運動中の左右方向のドリフト運動を検討した.オブジェクトの回転方向に依存したドリフト運動の変調が観察され,方向が左向きの時,仮想手の方が矢印よりも有意に大きなドリフト運動量を示した.このようなドリフト運動は,固有感覚と視覚に基づく手の位置情報の不一致に対する脳の補償作用であると推測される.
  • P3-29
    経頭蓋直流電気刺激がラバーハンド錯覚に与える影響と統合失調症傾向の関連性
    ※大会ホームページでの公開が許可されていません
    餘田尚彦 (明治大学大学院理工学研究科)
    五十嵐隆昭 (明治大学大学院 理工学研究科)
    嶋田総太郎 (明治大学理工学部)
    ラバーハンド錯覚(RHI)は視触覚刺激の時間的同期により生じる身体保持感の錯覚である.本研究では,左半球の側頭頭頂接合部(TPJ)へ経頭蓋直流電気刺激(tDCS)を加えたときのRHIの錯覚強度の変化と統合失調症型パーソナリティの関連性を調査した.その結果,TPJへの陽極刺激によって視触覚刺激が非同期状態でも錯覚を感じやすくなり,統合失調症の陰性症状の傾向が高いほど顕著に出ることが示された.
  • P3-30
    ラバーバンドイリュージョンと皮質感位相同期の関連の検討
    ※大会ホームページでの公開が許可されていません
    金山範明 (広島大学)
    小西宏奈 (広島大学)
    櫻井悟 (広島大学)
    松本知也 (広島大学)
    岡本泰昌 (広島大学)
    山脇成人 (広島大学)
    本研究では,ラバーハンドイリュージョンを起こす視触覚刺激呈示後300msまでに,感覚皮質間、および感覚皮質と頭頂皮質および前運動野にどのような関連があるかを、皮質間位相同期を指標に検討した。結果、刺激呈示後100 ms程度までに各感覚領域間で皮質間位相同期に、またそれ以降は、刺激した手の対側である右体性感覚野と、左右頭頂連合野、前運動野との皮質間位相同期に、視触覚刺激の空間位置の一致条件・不一致条件の有意差が見られた。
  • P3-31
    山森良枝 (同志社大学)
    ある表現Eの持つ前提(presupposition)は、Eの先行情報に含まれるとされるが、前提の投射は常に左から右に行われるとは限らない。本論では、「Pかもしれない」を対象に、「か」「も」と直近の文脈との意味論的関係に着目して「Pかもしれない」の論理構造を明らかにする。また、その結果から、複文における前提の投射の仕組についても考察する。
  • P3-32
    徳永弘子 (東京電機大学)
    庄司優 (東京電機大学)
    武川直樹 (東京電機大学)
    本研究は,食事環境としての孤食と共食が,それぞれ食事者の摂食動作にもたらす影響について定量的に分析する.同一協力者による孤食と共食を実験的に行って映像データを収録し,人の視線行動と食事動作を分析した.その結果,孤食環境では食事者の視線や摂食動作に一貫性がないのに比べ,共食環境では食事者の動作は統制されていた.これにより共食環境は,他者とのコミュニケーションを維持しながら食事をするという,社会的振舞いを要請する場である可能性が考えられた.
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