プログラム順

[O3] 口頭発表3

9月18日(日) 9:00 - 10:20 会場:レクチャーホール(フロンティア応用科学研究棟2階)
  • O3-1
    宮田真宏 (玉川大学大学院工学研究科)
    大森隆司 (玉川大学工学部)
    対人インタラクションの理解の鍵となる要素として本研究では感情に注目する.コミュニケーション場面をはじめ,感情は動物にとって重要な機能を持つ現象である.しかし,これまでに多くある感情研究の大部分は現象面からの解析と分類であり,感情の発生する認知的なプロセス,さらにはその計算論的役割を検討したものは少ない.そこで本研究では,感情とは行動の意思決定のための価値計算システムであると想定し,その計算モデル化の可能性を検討する.
  • O3-2
    森田純哉 (静岡大学情報学部)
    平山高嗣 (名古屋大学情報科学研究科)
    間瀬健二 (名古屋大学情報科学研究科)
    山田和範 (パナソニック株式会社)
    本発表では,モデルベース回想法のコンセプト,メンタルタイムトラベルに関わる認知モデルのプロトタイプ,およびモデルベース写真スライドショーの提示実験のケースを報告する.シミュレーションの結果,構築されたモデルのモデルベース回想法への適用可能性が示され,ケース報告によって構築されたスライドショーシステムの特徴が明らかになった.
  • O3-3
    中田龍三郎 (名古屋大学大学院情報科学研究科)
    川合伸幸 (名古屋大学大学院情報科学研究科)
     鏡に映る自分の姿を見ながら食べると、実際には孤食であっても、共食のように食品をおいしく感じ、摂取量は増加する。事前に撮影した食事場面の静止画像を見ながら食べても、鏡を見ながらの食事と同様の効果が生じた。鏡映自己像には食事を行う対象の動的情報が含まれていたが、これらの情報はおいしさの向上や食品摂取量の増加に必ずしも影響するわけではないようだ。「擬似的な共食」は孤食時の食事の質の向上に役立つかもしれない。
  • O3-4
    中村國則 (成城大学社会イノベーション学部)
    本研究の目的は,情報という財に対しても同じものであっても他人が持っているより自分が持っている方がそのものの価値を高く見積もるという所有効果が生じるかを検討することである.この目的のため,同じ情報に対する価値づけを自分が有して他人に伝える状況と他人が有して自分に伝える状況で比較することを様々な場面で検討した.実験の結果,一部先行研究と異なるパタンを得たものの,情報のやり取りにおける所有効果を確認した.