プログラム順
[OS02] 協調学習からみたプログラミング学習におけるインタラクションの可能性
9月16日(金)
9:30 - 12:00
会場:A12(情報科学研究科棟1階)
プログラミングの利点の一つは,自らの考えた手続きをプログラムに加工して入力さえすれば,その実行結果を即座に確認できる点である.この利点は,自らの考えをプログラムとして書き出し,実行結果を確認しては,微修正を加えたり別の方法を試したりする探索的な活動の連続へと学習者を方向づける.近年の直感的に操作できるプログラミング環境を使えば,人とプログラムの間のインタラクションは,断片的な情報が速いテンポで何度も行き来するものになる.これは新しいインタラクションの在り方だと言える.
一方で,こうしたスピード感に溢れた試行錯誤的なインタラクションの産物としてプログラムが「できた」という段階から,自分が書いたプログラムの意味が「わかった」といえるようになるまでの間には,一定の距離が存在する.プログラムの意味をわかるには,「なぜそうなるのか」という仕組みの理解が要請されるが,プログラムができただけの場合は,「どのように動くのか」という現象の理解までで十分だからである.
そこで,本セッションでは,協調学習の観点からプログラミング学習における仕組みの理解の深化を探る.具体的には,これまでの学習研究で培われてきたインタラクションを通じた個人の理解過程の分析,学習者間の対話分析,エージェントを用いた学習支援を用いて,プログラムの仕組みの理解深化に対してインタラクションがどのように寄与したかの検討を試みる.
当日は,プログラミング学習の実践者を招き,プログラミング学習一般の特徴や課題について展開する.そのうえで,企画者らが行うプログラミング協調学習ワークショップの現場でどのような学びが起こり得るかを認知科学的に捉える.フロアも含めてマルチボーカルな環境で結果を検討することで,プログラミングが持つ特殊性を踏まえたインタラクションの意義と課題について仮説を提示する.
キーワード:プログラミング学習,協調学習,インタラクション
一方で,こうしたスピード感に溢れた試行錯誤的なインタラクションの産物としてプログラムが「できた」という段階から,自分が書いたプログラムの意味が「わかった」といえるようになるまでの間には,一定の距離が存在する.プログラムの意味をわかるには,「なぜそうなるのか」という仕組みの理解が要請されるが,プログラムができただけの場合は,「どのように動くのか」という現象の理解までで十分だからである.
そこで,本セッションでは,協調学習の観点からプログラミング学習における仕組みの理解の深化を探る.具体的には,これまでの学習研究で培われてきたインタラクションを通じた個人の理解過程の分析,学習者間の対話分析,エージェントを用いた学習支援を用いて,プログラムの仕組みの理解深化に対してインタラクションがどのように寄与したかの検討を試みる.
当日は,プログラミング学習の実践者を招き,プログラミング学習一般の特徴や課題について展開する.そのうえで,企画者らが行うプログラミング協調学習ワークショップの現場でどのような学びが起こり得るかを認知科学的に捉える.フロアも含めてマルチボーカルな環境で結果を検討することで,プログラミングが持つ特殊性を踏まえたインタラクションの意義と課題について仮説を提示する.
キーワード:プログラミング学習,協調学習,インタラクション
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