プログラム順
[OS04] 「生活の場」というフィールドでの認知科学研究:挑戦と可能性
9月16日(金)
9:30 - 12:00
会場:A23(情報科学研究科棟2階)
認知科学の一研究分野である認知工学では,モノ,システム,サービスといった「人工物」の使いやすさ,あるいは利用体験(user experience)の向上を追究すると同時に,人工物という操作可能な要因を利用した,人間の高次な認知過程,心的メカニズムを捉える研究が進められてきている。その中で,状況と目的の重要性が明確となり,たとえ人工的環境内での研究であっても,「本来の利用の場を常に前提とした研究・分析」が中心となってきている.
こうして,公的空間や「仕事の場」で利用される人工物については,実際の利用場面を観察・分析し,人工物の設計,改善に結びつける試みが進んできた。しかし,人工物の情報化・モバイル化の進展も手伝って,個々の人間の個々の「生活」の中での,より日常的な活動に沿って利用される人工物についても検討が求められてきており,一方で,「生活」という場が高次の個別性,複雑性を有することもあり,認知工学的・認知科学の研究として,あらたな挑戦となってきている。
そこで,本セッションでは,「生活の場というフィールドへの挑戦」として,さまざまな人工物が使われる「生活の場」というフィールドの中で,どのように人工物の使いやすさ研究あるいは認知科学的研究を進めていくのか,そうした「生活の場」での研究への挑戦から新たに見えてくる可能性は何か,議論を展開していきたい.
セッションでは、 オーガナイザらによる「生活の場」に注目した認知工学的研究の方法論・具体例紹介のほか,一般公募による研究発表を実施する.これらの発表をもとに、多様な「生活の場」フィールド研究を共有し,生活の場をいかにとらえるのか,データ収集の方法とその留意点(個人情報,プライバシー問題を含めて),個人差や文化などの「多様性をどのようにとらえるか」といった問題について,幅広く議論を進めていく.また人工物の使いやすさに限定されず「日常的活動をとらえる」認知科学,あるいは,IoTやビッグデータ解析などの方法論を利用した研究可能性など,多様な視点での研究者の参加,さらにもちろん,企業の研究者らの参加も歓迎したい。
キーワード:認知工学,人工物,生活の場
こうして,公的空間や「仕事の場」で利用される人工物については,実際の利用場面を観察・分析し,人工物の設計,改善に結びつける試みが進んできた。しかし,人工物の情報化・モバイル化の進展も手伝って,個々の人間の個々の「生活」の中での,より日常的な活動に沿って利用される人工物についても検討が求められてきており,一方で,「生活」という場が高次の個別性,複雑性を有することもあり,認知工学的・認知科学の研究として,あらたな挑戦となってきている。
そこで,本セッションでは,「生活の場というフィールドへの挑戦」として,さまざまな人工物が使われる「生活の場」というフィールドの中で,どのように人工物の使いやすさ研究あるいは認知科学的研究を進めていくのか,そうした「生活の場」での研究への挑戦から新たに見えてくる可能性は何か,議論を展開していきたい.
セッションでは、 オーガナイザらによる「生活の場」に注目した認知工学的研究の方法論・具体例紹介のほか,一般公募による研究発表を実施する.これらの発表をもとに、多様な「生活の場」フィールド研究を共有し,生活の場をいかにとらえるのか,データ収集の方法とその留意点(個人情報,プライバシー問題を含めて),個人差や文化などの「多様性をどのようにとらえるか」といった問題について,幅広く議論を進めていく.また人工物の使いやすさに限定されず「日常的活動をとらえる」認知科学,あるいは,IoTやビッグデータ解析などの方法論を利用した研究可能性など,多様な視点での研究者の参加,さらにもちろん,企業の研究者らの参加も歓迎したい。
キーワード:認知工学,人工物,生活の場
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OS04-1認知工学・認知科学研究のフィールド:なぜ今、生活の場研究なのか?
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OS04-2生活の場における人工物の使いやすさ研究-実験室からフィールドまで-
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OS04-3生活の場における人々の日常的な活動:人工物とナビゲーション
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OS04-4生活の場での人工物使いやすさ評価:高齢者向け電動アシスト付歩行車の縦断的フィールドテスト
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OS04-5高齢者の人工物利用困難は,知覚・身体・認知的加齢から説明されるが,感情・動機づけの加齢変化からも検討が必要である。田中・原田(2015)は,人工物利用場面での怖がり行動が加齢に伴い増加することを実験室実験から示した.本研究では,怖がりが日常生活場面ではどのように現れるか検討するため,高齢者コミュニティ活動内の人工物利用を観察した.その結果,日常場面でも怖がり行動が見られること,怖がり行動を抑制する利用場面の特性が存在することを示した.
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OS04-6リビングラボとしての「みんラボ」の挑戦:家庭訪問調査という方法