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芸術

  • P1-36
    髙木紀久子 (東京大学大学院学際情報学府)
    横地早和子 (東京未来大学こども心理学部)
    岡田猛 (東京大学大学院教育学研究科・学際情報学環)
    本研究では現代美術家が作品コンセプトの生成を行う初期段階について,実際の創作過程に関わる制約の変更を検討した.結果から,アイデア生成のための概念操作による連続的なドローイング過程で,美術家は何度か「そもそも自分は何をしたいんだろう」といった,制作活動そのものの省察が起きていた.また,創作行為の制約の変更を伴う連続的なドローイング過程では,外化したドローイングのフィードバックを利用し,美術家の内的基準に基づく新しい図像の探索が起きていた.
  • P1-37
    田中吉史 (金沢工業大学情報フロンティア学部心理情報学科)
    絵画鑑賞初心者が持つ写実性制約の緩和に対して解説文が与える効果と絵画に対する反応のタイムコースを、絵画鑑賞中の発話の分析を通して検討した。48人の一般大学生が2人一組で2種類の具象画を5分ずつ鑑賞し、自由に会話した。発話内容の分析から、絵画の構図や技法に関する解説文は、鑑賞の初期から絵画の形式的側面への注目を促すこと、絵画に描かれた対象物についての解説文は写実性制約を強める可能性が示唆された。