スケジュール順

[O3] 口頭発表3

9月15日(金) 9:00 - 10:20 会場:101講義室
  • O3-1
    上田竜平 (京都大学大学院文学研究科・日本学術振興会)
    柳澤邦昭 (京都大学こころの未来研究センター)
    蘆田宏 (京都大学大学院文学研究科)
    阿部修士 (京都大学こころの未来研究センター)
    本研究では、交際中の男性を対象としたfMRI実験を通して、浮気行動の能動的抑制を支える前頭葉の関与が、交際段階に応じて変動するという仮説を検討した。結果から、go/no-go課題における反応抑制時の右腹外側前頭前野の活動と、パートナー以外の異性との浮気関係に対する関心の抑制との関与が示された。一方でこの関係は、現在の交際関係が長い個人においてのみ示され、交際関係の初期にある個人では示されないという、仮説を支持する結果が得られた。
  • O3-2
    徳永弘子 (東京電機大学)
    紺野遥 (東京電機大学)
    日根恭子 (東京電機大学)
    武川直樹 (東京電機大学)
    離れて暮らす子どもとの遠隔共食が高齢の親の主観的幸福感に及ぼす影響を明らかにするため,ある高齢の母とその娘家族が遠隔共食をする2か月間を対象に,母のQOL評価を調べた.その結果,定期的な共食の習慣は高齢の母の「気分」,「体調」,「明日への意欲」を向上させることがわかった.要因として,高齢の親にとって子供家族との共食はリラックスして会話ができ,豊富で新鮮な話題が取得でき,コミュニケーションを通して共感を示すことが出来ることが挙げられた.
  • O3-3
    中田龍三郎 (名古屋大学情報学研究科)
    久保(川合)南海子 (愛知淑徳大学心理学部)
    岡ノ谷一夫 (東京大学総合文化研究科)
    川合伸幸 (名古屋大学情報学研究科)
    赤信号および赤信号に続く黄信号で高齢者の前頭部の脳活動に左優勢の不均衡状態(怒りを構成する要素である接近の動機づけの高まりを示唆)が生じるか検討した。高齢者と若齢者を対象にドライビングシミュレータを操作して赤信号もしくは青信号のある交差点を複数通過させた。続いて黄信号のある交差点を2回通過させた。NIRSにより脳血流量を測定したところ、高齢者では赤信号だけでなく、続く1回目の黄信号で左右前側頭部に左優勢の不均衡状態が生じていた。
  • O3-4
    河端健司 (北九州市立大学マネジメント研究科2年)
    武田諭志 (北九州市立大学マネジメント研究科2年)
    川原大幸 (北九州市立大学マネジメント研究科2年)
    松田憲 (北九州市立大学マネジメント研究科教授)
    現状維持バイアスとは,現状維持できる可能性があるなら,現状を維持しようとすることである.奥田(2004)は,大学生を対象としたアンケート調査によって,二つの選択肢の中から一方を選択する決定場面において,決定が困難になるほど現状維持バイアスが生じやすいことを示した.本研究では,社会人に対して同様の決定場面を用いたアンケート調査を行い,現状維持バイアスが年齢や情動状態,ストレスの程度にどのような影響を受けるかを検討した.