スケジュール順
[OS02] OS02 (IR)RATIONALITY in J・D・M
9月13日(水)
16:10 - 18:40
会場:102講義室
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OS02-1I依頼講演従来,タイプ2過程がタイプ1過程のエラーを正すとされてきたが,近年では,タイプ1過程は,規範と適応,いずれの観点からも合理的であるとされることもある。本研究は,課題が複合目標を持つこと,合理性は目標多重性の中でを考える必要があることを主張する。また,タイプ1は習慣限定合理性を満たし,タイプ2は規範的合理性とメタ合理性を持ち合わせていることを指摘する。
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OS02-2I依頼講演二重過程理論は、進化的に古いシステムと新しいシステムを想定している。前者は進化的合理性を、後者は規範的合理性を示す。古いシステムの出力が新しいシステムによって修正されるか否かという点で、両者には3種の関係がある。それらは、新しいシステムによる修正、両システムの出力が併存、新しいシステムによる古いシステムからの出力の合理化である。意思決定の歴史的記録の分析がこの問題に示唆を与えることが提案される。
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OS02-3選択シューティング課題における自己動作変動の過小推定がリスク志向的意思決定を導く※大会ホームページでの公開が許可されていません近年,運動場面におけるリスク志向選好が報告されている.本研究では,行動の成否が自身の運動で決まるか,自身以外の要因で決まるによってリスク感受性に差異が生じるか検討した.その結果,前者ではリスク志向的な行動が選好され,後者ではリスク中立的な行動が選好された.つまり,自身が運動するという文脈がリスク志向的な行動を引き起こす可能性が示唆された.これらの結果を踏まえて,運動場面でのリスク志向選好が持つ意義について,学習の観点から考察した.
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OS02-4近年、適応的なヒューリスティックが複数提案されている。これらは同時に一部の問題にはバイアスを生み出し、集団意思決定で用いられた場合、これが集合知の効果を弱めてしまう。この改善のため、本研究では集団内のストラテジーの多様性が集合知の効果を高めるという仮説をたてた。実験では、個人の推論データを基に、計算機上で多様性を操作しつつ集団意思決定を行った。結果、多様性が高い条件でバイアスの解消が多く起き、集合知の効果が高まることが明らかになった。
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OS02-5二重過程理論においては,思考は直観的で自動的なタイプ1と論理的で注意を要するタイプ2の2種類のプロセスにより行われているとされている。本研究は数の推定におけるタイプ2のプロセスに焦点を当てている。2つの実験を通し,以下の点を明らかとした。第1に,推定プロセスは,推定対象である変数の分解,値の想起,計算の適用からなっていることを明らかとした。第2に,タイプ2による推定はタイプ1のプロセスにより生じたバイアスを緩和可能であることが示された。