日程

会長講演 (Pres1)

8月30日(木) 15:00 - 15:40
会場:B棟2F グランドホール
講演者:
三輪和久(名古屋大学・日本認知科学会会長)
リレー招待講演2:「認知モデリング研究の過去・現在・未来」
三輪和久 (名古屋大学情報学研究科)
John Anderson先生の講演を踏まえて,次の二つの話題について解説する。 (1) 認知モデルを作ることによる学習:認知モデルを作ることは,自分や他者の知識を外在化することに他ならない。この知識の外化活動は,自他の認知プロセスをメタに観察するメタ認知的活動でもある。認知モデルを作ることによる学習ための学習環境基盤,およびその学習効果を述べる。 (2) データ駆動モデルアプローチと認知モデルアプローチの統合:自動車を運転するACT-Rモデルを紹介し,それを用いた自動車運転支援技術への展開を述べる。ドライバの行動データに基づく「データ駆動モデルアプローチ」と,認知アーキテクチャを用いた「認知的モデルアプローチ」の統合の試みを紹介する。