キーワード索引

創造性

  • sP1-21
    古藤陽 (東京大学学際情報学府)
    清水大地 (東京大学教育学研究科)
    岡田猛 (東京大学教育学研究科情報学環)
    本研究では,美術の非専門家に対して「日常生活における自己の視点についての発見」および「美術に対する親近感の向上」を促す教育手法を提案し,実験により効果検証を行った.提案手法として,found objectと呼ばれる美術のジャンルの創作プロセスの体験を課題に組み込んだ.実験の結果,参加者に「日常生活における自己に視点についての気づき」が頻繁に引き起こされ,また「美術に対する難解・疎遠なイメージ」が部分的に軽減している傾向が示唆された.
  • sP1-71
    寺井仁 (近畿大学産業理工学部)
    三輪和久 (名古屋大学情報学研究科)
    仲村都奈 (近畿大学)
    本研究では,個人の内的な基準に従って創造性評価を行う場合において,創造性評価に対する直感および熟考の影響を検討した.その結果,創造性評価の一貫性における,直感的判断への選好と評価方法の間の交互作用が明らかとなった.具体的には,(1)熟考的な評価を求められた場合,直感傾向の高低による影響は認められず,(2)直感的な評価を求められた場合に,直感傾向の低い評価者の創造性評価の一貫性が低下することが明らかとなった.
  • sP2-8
    横地早和子 (東京未来大学)
    岡田猛 (東京大学教育学研究科情報学環)
    本研究では,若手と熟達した美術家の創作活動における「ずらし」に着目し,作品コンセプトや表現方法などを新たに生成する際の認知過程について検討することを目的とした.分析結果からは,若手美術家が表現方法を変えずにモチーフを変える対象のずらしを行うなど熟達者と同じずらしを用いる一方,表現のための方法も主題もすべて一気に変えてしまう傾向があるなど,若手が熟達者と異なる方法で作品を変化させていることが分かった.
  • sP2-20
    清水大地 (東京大学教育学研究科)
    平島雅也 (情報通信研究機構脳情報通信融合研究センター)
    岡田猛 (東京大学教育学研究科情報学環)
    上演芸術において演者はどのように優れた作品を生み出すのか。本研究では、ブレイクダンスの熟達者に対する1週間に渡るケーススタディを実施し、その新奇な技術の創作過程を捉えた。アイデアの発話データ・アイデアの新奇性の自己評価データ・身体運動データ等により創作過程を検証したところ、内的制約を大きく変化させることで新奇な技術を生成したこと、上記の変化にアイデアを具現化する過程が関わっていたことが示唆された。