キーワード索引

認知言語学

  • sP1-6
    井上拓也 (京都大学人間環境学研究科)
    認知言語学では近年,第三期の認知科学として人間・環境の相互行為の中で意味を捉えるべきであるという主張がなされている [17]。本稿では,言語が情報を伝達するという伝達モデルや,意味の表象主義的モデルを前提とする従来の言語観を棄却し,生態学的実在としてのアフォーダンス理論の意味観を導入することの必要性を論じる。さらに, Normanのデザインやシグニファイアの概念の観点から,言語がシグニファイアとして機能していることを指摘する。
  • sP1-54
    本多明子 (至学館大学)
    本論文の目的は,英語の使役移動構文と動詞不変化詞構文の獲得過程について,認知言語学・用法基盤モデルの観点から示すことである.これらの構文は,認知言語学において関連構文であるとみなされており,自然言語やCHILDESを調べてみても,こどもの発話において広く観察され,且つ,其々の構文の使い分けが見られる.本論文では,この二つの構文の獲得過程について,文法構文として確立するまでに三つの段階があることを提示する.