日程
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オーガナイズドセッション (OS02)
JDM: Social perspectives and issues
9月5日(木)
17:00 - 19:30
会場:共41
オーガナイザー:本田秀仁(安田女子大学),中村國則(成城大学)
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OS02-1裁判員の有罪無罪判断を左右する心理的要因招待講演裁判員制度においては、一般市民から無作為に選ばれた、法律や裁判に関しては専門家ではない裁判員が、裁判官とともに有罪無罪や量刑について決める。裁判員の判断は、社会的な圧力などにより歪められ、不公正なものになることはないのだろうか。本講演では、法廷での感情的なコミュニケーションや、公判の途中で行われる中間評議が裁判員の有罪無罪判断に与える影響に関する研究を紹介し、裁判員制度と心理学の関係について考察する。
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OS02-2招待講演昨今,認知科学や心理学に限らず,経済学など従来は実験が行われてこなかったような社会科学領域においてもラボ実験が展開されるようになってきた.しかしながら,ラボ実験においては実験参加者の偏りなどの複数の課題が存在している.この問題はクラウドソーシングを用いることにより,様々な社会経済的要因に着目した実験研究により解決できる可能性がある.本研究においては,クラウドソーシングを用いた実験研究の可能性について検討する.
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OS02-3公募発表本研究では、犯罪者の子どもに対する偏見の要因について、潜在的態度と顕在的態度が一致しないことを検討した。シナリオ実験を行った結果、顕在的指標によれば人々は遺伝的つながりを重視せず、むしろ社会的つながりを重視することが示された。しかし、シナリオ中の子どもが犯罪者の実子であると知らされた参加者はそうでない参加者よりもその子どもの性格をネガティブに評定する傾向にあり、潜在的態度として人々は遺伝的つながりを重視することが示唆された。
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OS02-4公募発表私たちは日々,好みに関する意見を求められる.こうした際,どうすれば有益な意見を与えられるだろうか.最近,一人に複数人分の意見を擬似的に算出させることで,有益な意見を生み出すという手法が提案されている.しかしこの研究では,参加者をまとめて分析していた.そこで本研究では,個人差が手法の有効性に与える影響を検討した.結果,平均から離れた好みを持つ人ほど,手法の有効性が高まることが明らかとなった.
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OS02-5公募発表本研究では個人が用いるヒューリスティックが有するバイアスが集団意思決定に与える影響について,集団の記憶の多様性を視点として,計算機シミュレーションに基づく理論的な分析を行った.結果として,1)集団の記憶の多様性は,問題の性質によってバイアスを解消,あるいは強める効果がある,2)集団の記憶が多様であるとバイアスの影響を受けにくくなり,問題の性質に関係なく集団意思決定のパフォーマンスを高いレベルで維持できる,以上2点のことが明らかになった.
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OS02-6公募発表This study aimed to explore this correlational relationship between probability and utility by requiring participants to estimate both probabilities from payoffs and payoffs from probabilities under gain or loss situation. Results indicated that when estimating values of payoffs from probabilities, participants’ judgments showed clear negative correlations between probability and utility both in gain and loss situation. However, when estimating probabilities from payoffs, this negative correlation between utility and probability was found only in gain situation.