日程
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オーガナイズドセッション (OS04)
実践しながら研究する:認知科学とソーシャルデザイン
9月5日(木)
17:00 - 19:30
会場:共31
オーガナイザー:岡部大介(東京都市大学),郡司菜津美(国士舘大学),青山征彦(成城大学)
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OS04-1研究者の弁証法的立ち位置と実践のデザイン招待講演研究者が現場に入ると現場の状況は多様に変化する.「研究」の目的は,知見の文書化だけではなく,現場に実践的な介入策を提案することも含まれる.ところが,文書化することと実践することには常に時間差が生じる.「いま,ここ」でのデータを収集し,分析し,実践的な介入策を提案する時には,すでに状況が異なることがある.また,実践をしながら介入する「私」も常に変化をする.本発表では,こういった「変化」の中での「研究」には何が必要かについて議論したい.
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OS04-2公募発表本論文では筆者が実践研究に取りくんできた経験にもとづき,研究者が実践と研究を兼ねる意義を検討する.実践研究では,現場のベターメントとは何かといったことを含め,自明と思っていた認識がゆさぶられる.当初思い描いていたベターメントは身の丈にあったベターメントへと変化していく.研究者は,こうした変化を,自身をひとつの媒体として論じることができる.また,変化を踏まえて研究を展開していくことができる.こうした点に,実践研究の意義がある.
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OS04-3公募発表認知科学において,デザインとは技術=社会的なことがらと不可分な実践としてとらえられてきた.本研究では,高等学校の情報科にデジタル工作機械を導入し,「情報と社会」の授業カリキュラムを構築し実施した.部活やクラスといった自分を取り巻く世界を良い方向に変化させる工夫から,ソーシャルデザインの実践を試みた.本稿では,実践者として関わった研究者という立場から,ソーシャルデザインの学習の実際について考察する.
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OS04-4公募発表大学生と教職員とがコミュニティを形作り,理解を重視することを求めながら継続的に自分達の学習環境デザインの改善を実践することにより,学生のさまざまな能力を身に付けるだけでなく,集団的認知責任が向上する可能性がある.ネットワーク分析の手法を搭載した電子掲示板を開発し,現実の学習環境デザインの改善実践で試用することにより,その効果を検討する.