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オーガナイズドセッション (OS07)
「ドラえもん」を題材とした日常になじむ知能の探索
9月7日(土)
16:15 - 18:45
会場:情24
オーガナイザー:大澤正彦(慶應義塾大学),大澤博隆(筑波大学)
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OS07-1ドラえもんをつくるとはどのような取り組みか招待講演「ドラえもんをつくる」とは、どのような営みだろうか。人工物としてのドラえもんは、その定義を一意に定めることが困難と考えられてきた。したがってドラえもんをつくることは、一般的な人工物をつくることと性質が異なる。本発表では、機能要件集合によって一般的な人工物が定義されているのに対して、社会的承認によってドラえもんが定義でき、通常の人工物とは異なる「つくる」という営みが可能であることを説明する。
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OS07-2非言語コミュニケーションに特化したロボットの開発招待講演私たちはコミュニケーションロボットの開発においてアニメ「ドラえもん」に登場するミニドラに注目している。言葉を話さないミニドラは非言語コミュニケーションによって他の登場人物とコミュニケーションをとっている。これに倣い、私たちはロボットが視覚的に与える印象の評価や非言語の発話による会話実験を行ってきた。本発表では、これまでの研究結果と社会応用について議論したい。
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OS07-3友達になれる人工物とは:SF作品上のAIの分析による需要可能なAI像の検討招待講演「友達としての人造物/人工知能」はSFにおけるテーマの一つであり、多くの研究者を研究に駆り立てる動機でもある(ドラえもんはその典型例である)。我々のAIxSFプロジェクト(JST RISTEX HITE)では、SF作品とAI研究との関係を研究対象としている。本発表では、SF作品に登場するAIレビュー(日本SF作家クラブ実施)の分析結果を発表し、どのようなAIのビジョンが受容されてきたか、今後どのようなAIが社会に受容されうるかを論じる。
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OS07-4延長された身体性におけるAIへの期待招待講演いち早く家庭に入り込んだ掃除ロボット〈ルンバ〉と各種のWebサービス、人型の身体をを用いて街に立つ〈ペッパー〉、そして谷甲州氏が航空宇宙軍史で描いた自律型兵器〈バルキリー〉など、豊富な事例を題材にして、装置を駆動する「知能」と社会活動を行う装置の身体性を捉えなおし、深層学習の次に来るAI開発時代を考えていく50分。
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OS07-5ドラえもんを題材とした日常になじむ知能の探索パネルディスカッションSFから実世界の知能研究に与えられる示唆について、研究者とSF作家を交えたパネルディスカッションによって広く議論する。コミュニティベースにドラえもん開発に挑む大澤正彦(慶應義塾大学)、SFxAIプロジェクトを推進する大澤博隆(筑波大学)、そしてプログラマの経歴を持つSF作家である藤井太洋(日本SF作家クラブ)を中心に、広く議論を展開する。