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お知らせ

参加者向けサイトを開設しました

参加者向けサイトを開設しました。アクセス情報,会場マップ,飲食関係のご案内などを掲載しています。

日本認知科学会第40回大会は終了しました

日本認知科学会第40回大会は、およそ450名の方にご参加いただき、盛会のうちに終了いたしました。各セッションの登壇者・参加者の皆様、ご協賛いただきました企業・団体様、そのほか大会開催をサポートしてくださった全ての皆様に厚く御礼申し上げます。

開催にあたって:愉しい認知科学

日本認知科学会第40回大会 大会委員長 片桐 恭弘

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子どもは発達のある段階で「なぜ」を頻発し、さまざまな事柄について説明を求めるようになります。発達心理学者のAlison Gopnikによると、人間は進化の過程で、現象に説明を与える理論構築のメカニズムを獲得するのと並行して、説明を求める動機づけや、説明が得られた時の満足感も手にいれてきました。これは、子孫を残すという進化的に有用な機能のためにsexの動機づけや満足感を獲得したのと同じである、という仮説をGopnikは提示しています。また、どうなっているのか説明が欲しいと感じる感情や、説明が得られてなるほどうれしいと感じる感情は、認知的感情(cognitive emotion)と呼ばれています。説明を求める理論構築のメカニズムとそれにまつわる認知的感情は、大人になっても機能しています。「子供は小さい科学者である」ではなく「科学者は大きな子供である」というわけです。

「愉しい認知科学」には、Gopnikの認知的感情だけでない、また別の愉しさもあるように思います。認知科学は総合の科学です。物理科学に代表されるような、伝統的科学の現象に対する還元論的説明の探究だけでなく、多様な人間の認知機能を実現する複雑なメカニズムに対する構成的説明も探究します。そこには、自由度が大きく多様な創意を発揮するスペースがあります。そのスペースを探索逍遥するところにも、認知科学の愉しさが認められるでしょう。そのなかで、人びとが集い、愉しさを他者に伝え、他者の愉しさに触発され、愉しさを共有する仲間と出会う。そのようなインタラクションの愉しさも、大きな位置を占めます。

認知科学会第40回大会にご参加いただきありがとうございます。函館での認知科学会大会開催は2001年第18回大会以来となります。前回開催では開学して間もない公立はこだて未来大学の新しさ・可能性・未来志向が大会を支えました。今年の大会テーマは「愉しい認知科学」です。今回は2019年度静岡大学開催の第36回大会以来久しぶりの対面開催です。「対面」で自分の研究の話しをする、「対面」で他人の研究発表を聞く、「対面」で突っ込んだ議論をする、自由な議論を通じてそれぞれが何か新しい体験を得る、そして学会コミュニティの存在価値を実感して帰途につく。今回の函館開催がそのような「愉しい」学会の実践となることを願っています。

会期

2023年9月7日(木)~9月9日(土)

更新情報

大会発表論文集を公開しました。
参加者向けサイトを開設しました。
会場までのアクセスを更新しました。主要交通・バス臨時ダイヤ情報(ver01)を掲載しました。
プログラムを公開いたしました。また,発表の形式に有線LAN接続についての情報を追記しました。
各種発表の形式を掲載しました。
大会参加申し込みの受付を開始しました。
宿泊施設情報を掲載しました。
大会暫定スケジュールを掲載しました。
発表申し込み受付を開始しました。
採択されたオーガナイズドセッションの情報をプログラムに掲載しました。
大会webサイトを開設しました。
オーガナイズド・セッション提案申し込み受付を開始しました。