日程 9月9日(土) 9:00 - 10:20

口頭発表3 (O3)

会場:講堂(メイン会場)・大講義室(サテライト会場)・493中講義室(休憩室兼サテライト会場)・オンライン
座長:布山美慕(立命館大学)
  • O3-001A
    佐藤 優太郎 (名古屋市立大学芸術工学研究科)
    齋藤 五大 (東北大学電気通信研究所)
    小鷹 研理 (名古屋市立大学芸術工学研究科)
    身体変形錯覚には指の長さ変形に関するものが多数存在するが,幅変形の報告は限られる.このことは,指の長さ変形は幅変形よりも優勢に起こることを示唆する.本研究ではこれを検証するべく,自他の指に同期的に触れることで,選択的な指変形感を生起するdouble-touch illusionを用いて,固有感覚ドリフト計測に基づく指変形距離を比較した.結果,指変形は幅よりも長さ方向に優勢に生起し,このことには指の関節配置が関係することが示唆された.
  • O3-002
    松下 彩夏 (立命館大学大学院情報理工学研究科)
    江波戸 傑 (立命館大学大学院情報理工学研究科)
    小林 晶 (立命館大学大学院情報理工学研究科,現凸版印刷株式会社)
    松室 美紀 (Penn State College of Information Sciences and Technology,立命館大学総合科学技術研究機構)
    柴田 史久 (立命館大学大学院情報理工学研究科)
    木村朝子 (立命館大学大学院情報理工学研究科)
    一部の身体部位の表示位置を視覚的に操作し,対象部位の位置知覚の変化を検討する先行研究は存在する.一方,課題の対象でない部位及び全身を対象とした位置知覚への影響については未だ検討の必要がある.本研究では,いずれかの四肢を実際の位置より外側に表示した状態で課題を行い,全ての四肢を対象としたテストを行うことで,視覚情報の操作が四肢の身体表象に与える影響について検討した.その結果,課題の対象部位だけでなく,他部位にも位置知覚の変化を確認した.
  • O3-003
    土居 裕和 (長岡技術科学大学)
    小俣 貴宣 (ソニーグループ株式会社)
    栗原 貴之 (ソニー株式会社)
    山岸 和子 (ソニーグループ株式会社)
    柏井 美貴子 (長岡技術科学大学)
    植田 一博 (東京大学)
    行為者は, 実物体に働きかけ, それを操作することができる. 本研究では, このような実物体の「行為可能性」の認知と自律神経活動との関連性を, フランカー課題と ECG計測を併用して検証した. その結果, 呈示刺激の「行為可能性」が高い条件でのみ, 刺激物体に対する反応と自律神経活動との間に関連性がみられた. この結果は, 実物体認知と, その表象(二次元画像等)の認知には, 異なる処理過程が関与する可能性を示唆している.
  • O3-004A
    鈴木 友美子 (名古屋大学)
    大平 英樹 (名古屋大学 大学院情報学研究科)
    月経前症候群 (PMS) は、ストレスにより増悪し、月経前特異的に、不快な精神諸症状や身体症状を呈するが、末梢血液中性ホルモン濃度等の臨床研究で、明らかな異常所見は見出されていない。一方、PMSと自律神経系の関連が示唆されており、心拍や内臓状態などのあらゆる内的状態の情報処理に問題が生じていると考えた。本研究では、PMSを有する女性とPMSでない女性を比較し、ストレスによる自律神経系への影響と感情への作用を検証した。