日程 9月7日(木) 12:30 - 14:30

オーガナイズドセッション (OS06)

会場:594中講義室・オンライン
人とAI・システムとの相互作用が織りなす創造性
オーガナイザー:
清水 大地(神戸大学)
石黒 千晶(聖心女子大学)
清河 幸子(東京大学)
  • OS06-1
    公募発表
    櫃割 仁平 (京都大学大学院教育学研究科)
    上田 祥行 (京都大学人と社会の未来研究院)
    尹 優進 (京都大学大学院教育学研究科)
    野村 理朗 (京都大学大学院教育学研究科)
    本研究では,385名が人間もしくはAIによって創作された俳句の評価と判別を行った。人間とAIの共創俳句の美しさが最も高く評価され,人間作とAI作の美しさは同等であった。また,参加者は人間とAIの作品を判別できなかった。これは人間とAIの共創が優れた創造性を持つことを示している。また,AI俳句の美的評価が高いほど,人間が作ったと誤認される傾向が見られた。これはAI芸術がアルゴリズム嫌悪により過小評価されている可能性を示唆している。
  • OS06-2
    公募発表
    村井 源 (はこだて未来大学)
    奥山 凌伍 (公立はこだて未来大学)
    富田 真生 (はこだて未来大学)
    保土沢 朋和 (はこだて未来大学)
    金刺 智哉 (はこだて未来大学)
    基盤モデルや生成系AIと呼ばれる大規模言語モデルによる物語自動生成では,文脈の矛盾や意味の破綻が生じやすく,また表現の詳細を制御できないという課題があった.本研究では,既存の作品から物語の展開や描写の構造を抽出し,従来の物語構造分析の手法と基盤モデルを組み合わせることで,物語の出力を制御する手法を提案した.また提案手法の技術的実現性を確認するため推理物語での会話を例としてケーススタディ的な分析及び自動生成を行った.
  • OS06-3
    公募発表
    上芝 智裕 (中京大学 工学部)
    宮田 義郎 (中京大学工学部)
    人間の創造的活動では,ものを作り,使い,学ぶ活動が不可分につながり循環する.しかし,効率化のために知識の作り手と使い手が分断された結果,創造的循環が抑制されてきた.コンピュータによる無制限の複製により創造の多様性が失われつつある中で,AIは創造過程にどのように関与していけば創造性を促進できるのか?カンブリアンゲームの中で画像生成AIが創造の結果ではなくプロセスに関わることにより,創造的行為の視野を拡張している可能性を実践データから探る.
  • OS06-4
    テクノロジーと共創するダンス
    招待講演
    土田 修平 (お茶の水女子大学)