日程 9月7日(木) 12:30 - 14:30

オーガナイズドセッション (OS07)

会場:593中講義室・オンライン
構成という活動とそのメカニズム:創発的活動における構成について考える
オーガナイザー:
荷方邦夫(金沢美術工芸大学)
青山征彦(成城大学)
田中吉史(金沢工業大学)
長田尚子(立命館大学)
猪股健太郎(熊本学園大学)
  • OS07-1
    当事者が語るコミュニティの共創:パターン・ランゲージで理解する「構成」
    招待講演
    長田 尚子 (立命館大学)
    教育改善に取り組む大学教員の実践コミュニティの当事者たちが,そこでの思考や行動の特徴をパターン・ランゲージにまとめる活動を行っている.本報告では活動中の談話を用いて,実践コミュニティの内外に存在する多様な「構成」の理解を試みる.パターン・ランゲージは語りと考察を誘発する「構成」でもある.当事者がコミュニティの成り立ちや価値を語り合う場面から,実践コミュニティの創発的な姿を描き出し議論につなげたい.
  • OS07-2
    公募発表
    横山 拓 (株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・ユニバーシティ)
    本稿では不確実な環境下に置かれたIT企業のマネジャーの事例研究を通じて,マネジャーと周囲のネットワークや人工物との経路依存的な相互作用によりゴールが構成されることを論じる.
  • OS07-3
    公募発表
    田中 吉史 (金沢工業大学心理科学科)
    越田 恵斗 (金沢工業大学心理科学科)
    非専門家による文化的実践への参与過程にアプローチするために、ボーカロイド・ファンを対象としたインタビューを行った。その結果、「ハマる」前の準備段階として、対象に接触するための物理的環境の整備と、興味のきっかけとなる外部刺激があること、また深化の過程では、初期には個人的な活動が主となるが、深化とともに他者との共有などより社会的な活動が行われることがわかった。また対象への興味の変遷には、個人内での一貫した軸が存在する可能性も示唆された。