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テキスト分析

  • P3-056
    谷 茉利子 (京都大学大学院)
    本発表は,日本の匿名SNSにおける「打ちことば」についての明示的な主張を質的に分析し,言語イデオロギーの特定を試みた.結果,いわゆる「正しい」表記とのずれに関するメタ語用論的言説からは,表記のずれによる生理的・心理的影響,次いで送り手の社会的イメージの低下を反映するものが多く観察された.「正しい表記を使うべき」という規範は,人々の「打ちことば」への態度に強く結びつき,時に送り手の人物像の評価にまで関与し得ることが示唆された.