日本認知科学会 第31回大会のお知らせ
日本認知科学会第31回大会を2014年9月 18日(木曜日)から20日(土曜日)の会期で、名古屋大学がお引き受けすることに成りました。認「知」を愛「知」で、二種類の「知」をつなぐ名古屋大学内の学会会場は、地下鉄の名古屋大学駅の改札口から一分で結ばれています。
日本認知科学会も設立からすでに30年を過ぎ、私たちはその轍を振り返りつつも、新たな出発の時期を迎えようといたしております。認知科学の当初の目標は、何がどこまで実現され、何が残され、さらに何を目指して歩み続けようとしているのでしょうか。
知をめぐる認知科学の経緯を踏まえ、新たな一歩を歩みだすために、今大会のテーマとして「今一つの知:fantasy一歩前」を掲げたいと考えております。知をどのように捉え理解するかは、時代の潮流の中で変わってまいりました。同様に、私たちの掲げるテーマの意味も、人の立ち位置によりまして、一様ではありません。
変わらない知と、変わる知とを不易流行として一抱えにし、さて、私たちは変わろうとしているのでしょうか、変わらずにいようとしているのでしょうか。不易と流行の知をつなぎ、結ぶ、あるいは切り離す「もう一つの知」があるのでしょうか。
一握の真実を逃すまいと固く握りしめる手と、それを確かめようとそっと開く手とは、同じ手の異なるはたらきなのでしょうか。それとも一つの知の異なるあらわれなのでしょうか。
永く、そして広く受け入れられてきましたように、理解できないものを理解すること、理解したいと「強く願う」ことが知の大切な探求であります。他方、理解していないのに理解したような印象を与えることにも人の知の不思議はあります(ペンローズ、心の影)。なにより、そうした印象を与えたいと「密かに願う」ことにも、知のファンタジーとしての原初的なもう一つの側面が隠されているのではないでしょうか。
立場を異にする人々が胸襟を開き、語り合うことから始まった黎明期の認知科学は「知の総合的な探求」を掲げてきました。それは、一方で知のファンタジーへの希求でもあります。
皆様のファンタジーの交流が実り多いものと成りますように、スタッフ一同、第31回大会に向けて新たな企画の準備に努めて参ります。多くの方々のご発表とご参加をお待ちいたしております。
齋藤洋典
Important dates
- 論文発表申し込み期間:2014年3月3日(月)-2014年4月21日(月)(締め切りました)
- ワークショップ企画案締切:2014年4月21日(月)(締め切りました)
- 査読結果の連絡:2014年6月13日(金)
- 発表論文集掲載用原稿提出期限:2014年7月25日(金)(締め切りました)
お知らせ
- 第1号通信(ダウンロード可)
- 第2号通信(ダウンロード可)
- 論文テンプレート(word版)(Tex版)
- プログラムを公開しました。プログラムのページをご覧ください。
- 発表者への情報です。発表者の方はご覧下さい。
更新情報
- 2014-10-10
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発表論文のPDFファイルの公開を終了しました。
- 2014-09-17
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プログラムのページにて発表論文のPDFファイルを公開しました。
- 2014-08-22
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第31回大会に関する最新のお知らせ(大会プログラム、発表者へのご案内)を掲載しました。
- 2014-08-07
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プログラムのページにて講演・ワークショップ等の詳細を公開しました。
- 2014-06-13
-
論文テンプレートファイルを公開しました。
- 2014-06-02
-
TOPページのお知らせに第2号通信を掲載しました。
プログラムのページにてプログラムの概要を公開しました。 - 2014-04-22
-
論文発表申請およびワークショップ提案申請を締め切りました。
- 2014-04-07
-
論文発表申請締切とワークショップ提案の締切を延長しました。
- 2014-03-03
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発表申し込みページ、参加申し込みページを開設しました。
参加申し込み、発表申し込み受付開始しました。 - 2014-02-24
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日本認知科学会第31回大会のHPを開設しました。
会場
名古屋市千種区不老町
名古屋大学東山キャンパスIB電子情報館