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音楽

  • P1-4
    正田悠 (同志社大学文化情報学部・日本学術振興会・Centre for Performance Science, Royal College of Music)
    阪田真己子 (同志社大学文化情報学部)
    Aaron Williamon (Centre for Performance Science, Royal College of Music)
    音楽演奏における観客効果を調べるために,10人のバイオリン演奏者に,自身にとって十分に学習された楽曲と挑戦的な楽曲を観客あり条件と観客なし条件で演奏してもらった.その結果,従来の研究と一致して,学習された楽曲では「観客あり」の方が,挑戦的な楽曲では「観客なし」の方が,それぞれよい評価を得ることが示された.実践的には,十分に楽曲を学習することによって人前でのパフォーマンスが向上する可能性が示唆された.
  • P1-6
    新原将義 (筑波大学大学院博士後期課程)
    近年,教育現場に校外の専門家が出張して行われるワークショップ型の実践が急増している。本研究では,プロの音楽家によって行われた「音楽アウトリーチ」の事例から,参加者間の対話を詳細に分析し,ワークショップにおける教授・学習プロセスを「スキャフォールディング」及び「非スキャフォールディング」の2つの観点から整理すると共に,オーケストラの集団練習過程の相互行為分析(新原・茂呂,2014)との比較から,学校における実践特有の特徴について考察した。
  • P2-19
    長井りら (神戸大学発達科学部)
    野中哲士 (神戸大学人間発達環境学研究科)
    ピアノ譜は2段構成である複雑さ故に、注意を向ける対象は多数ある。本研究では、熟達者の練習過程における読譜視線に着目し、視線の変化や視線と曲の構造との関係性について明らかにすることが目的である。視線がより予期的になること、停留時間が長くなること、共通のポイントで眼が楽譜に近寄ると共に眼と楽譜の距離の変動が大きくなることが明らかになった。これら3つの結果は相互関係によって起こると考えられる。
  • P3-3
    柴玲子 (東京電機大学、理研BSI)
    古川聖 (東京芸術大学)
    根本幾 (東京電機大学)
    音楽は、ヒトとヒトとが言葉を介さずにお互いに情動情報をやりとりできる、重要なコミュニケーションツールのひとつである。私たちが提唱している音楽情動コミュニケーションモデルを基に考えると、人間が音楽を介して情動情報をやり取りする際、音楽に関連した動作が音楽情動情報の伝達に影響を与える可能性がある。本研究では、終止構造認識時の脳活動が現れる脳の部位と運動に関連する脳の部位との関連を調べるため、fMRIによる計測と解析を行った。
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