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社会的認知

  • O3-1
    上田竜平 (京都大学大学院文学研究科・日本学術振興会)
    柳澤邦昭 (京都大学こころの未来研究センター)
    蘆田宏 (京都大学大学院文学研究科)
    阿部修士 (京都大学こころの未来研究センター)
    本研究では、交際中の男性を対象としたfMRI実験を通して、浮気行動の能動的抑制を支える前頭葉の関与が、交際段階に応じて変動するという仮説を検討した。結果から、go/no-go課題における反応抑制時の右腹外側前頭前野の活動と、パートナー以外の異性との浮気関係に対する関心の抑制との関与が示された。一方でこの関係は、現在の交際関係が長い個人においてのみ示され、交際関係の初期にある個人では示されないという、仮説を支持する結果が得られた。
  • P2-44
    石川光彦 (京都大学文学研究科)
    板倉昭二 (京都大学文学研究科)
    他者の視線が物体に向いていることで、乳児はその物体への選好を示すことが報告されている。本研究では、他者と同じ対象に注意を向ける共同注意の場面では、視線が向いている対象への選好だけではなく、同じ対象に視線を向ける人物への選好も生じるかを、視線が向く対象に物体と人物顔を用いて検討した。その結果、共同注意をする対象が物体か人物顔かによって乳児は異なる選好注視をしたことから、三項関係の構成によって共同注意の効果が異なることが示唆された。