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身体

  • OS05-1I
    依頼講演
    小川奈美 (東京大学)
    本論文は,ラバーハンド錯覚に代表される身体所有感の錯覚現象を,人間を「過剰に意味を創り出す」 存在として捉える「ホモ・クオリタス」という観点から理解することを試みる.特に,自己の正確な同定よりも多感覚運動情報の統合を優先し,感覚情報を世界の中に意味づけようとする人間の性質に着目する.さらに,バーチャルリアリティ技術を用いた身体所有感研究を紹介し,自己身体の変容が知覚や認知にまで影響しうることを示す.
  • OS12-2
    中野優子 (東京大学大学院学際情報学府)
    岡田猛 (東京大学大学院教育学研究科,情報学環)
    本研究では自分のこれまでに築いてきた価値観では捉えられないような「異質な」芸術作品と,身体を積極的に利用して表現を創るという方法で関わる(鑑賞する)という教育プログラムを現役の芸術家と著者らが協働でデザイン・実施し,それによりもたらされた教育効果を触発という観点から参加者の心理的変化に着目して検討した.結果として,身体を積極的に利用して表現を創るという教育プログラムは参加者の触発を引き起こし,より深い鑑賞体験をもたらした.