キーワード索引
フィールドワーク
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OS03-6公募発表行為主体の行為にとって不確実性は不可避の事実である.この不確実性は少なくとも二つの面での外部性によるものである.一方で,行為主体の意味が他者による理解と応答という二人称的な視点を経由することによって構築される.他方で,行動は全面的に予測可能ではない物質的環境の中で行われる.本稿では,行為主体がこれらの外部性を通じて「自分自身の行為に出会う」という経験を出発点とした認知科学の可能性を模索することを目的とする.
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sP1-78本研究の目的は,コミュニティや活動の境界はいかにして構成され,また横断されるのかを,超小型衛星開発プロジェクトのエスノグラフィーを通して活動理論の枠組みから考察することである.本研究の結果,活動拠点という物理的空間に入るための鍵などの分かり易い存在だけでなく,身体の移動や,集合的活動が向かう対象の特質もまた,活動とその境界のあり方を媒介していたことが分かった.