キーワード索引
スキルサイエンス
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P1-9本研究では,プロドラマー3名にテンポの異なる8ビートを演奏してもらい,その際の3次元動作データから,演奏速度による協応構造の変化を検討した.解析の結果,低中速のテンポでは,右手首に対してその他の部位(肘・肩・頸部)が逆位相や90度位相差など,個人間で多様なパターンを示すが,高速テンポでは,全ての参加者が同位相に近い傾向を示した.この結果から,個性を表現できるテンポ(低中速)とそうでないテンポ(高速)が存在する可能性が示唆された.
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P1-10津軽三味線演奏における「巧みさ」とは何か。本稿ではモーションキャプチャを用いて津軽三味線演奏の熟練者から未経験者にかけて叩き動作を比較した。各マーカーの位置情報の時系列変位を基に、撥・三味線を含む全身運動アニメーションを作成、視認した結果、矢状面から見た撥運動軌跡について、熟練者では楕円的, 初心者では直線的となることが観察された。津軽三味線演奏の「巧みさ」の解明には、撥運動軌跡を司る身体協応に関する実証研究の必要が明らかになった。
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P1-25弓道では、いかに力みを抑え、同じ動きを再現できるかが重要視される。本研究では、弓道熟練者3名と初心者3名の床反力中心データを4本ずつ計測し、両群の比較および各試行の一貫性の検討を行った。分析対象は、離れ(矢を放つフェイズ)を中心に、その前後のフェイズを含む、会・離れ・残心とした。その結果、弓道における的確な行射には、会における予備動作や、各射の重心移動の再現性が寄与している可能性が示唆された。