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発話思考法
P2
-62
芸術鑑賞時において鑑賞者の作品世界と作者世界の形成が果たす役割の実証的検討
松本一樹
(東京大学大学院教育学研究科)
岡田猛
(東京大学大学院教育学研究科)
近年,鑑賞者がいかに作品の背景にある作者情報の認識の鑑賞における重要性が示されてきている.本研究はこれに沿い,作者の方に意識を向けながら作品を見ることと,作品自体の表象する意味世界(作品世界)の形成(特に想像の広がりの程度)やその他の美的印象等との関係性を検討した.写真作品を素材とした実験を行った結果,作者に意識を向けることで作品世界の想像が促進され,その想像の促進度と好みや感嘆といった美的印象等が相関することが示された.
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