日程 9月10日(土) 15:30 - 17:30

オーガナイズドセッション02 (OS02)

人類共有知ゲノム
オーガナイザー:
得丸久文(独立研究者(カラハリ・プロジェクト))
田崎徳友(九州共立大学)
Nazir Dhar(カシミール大学)
Sabina Nedbailik(ペトロザヴォツキー州立大学)
  • OS02-1
    基調講演
    得丸 久文 (カラハリプロジェクト)
    2003年にヒトゲノム計画は30億塩基対のDNA配列を解明したがDNAの 一次元構造が複雑な生命や知能に自己組織化する仕組みはまだ解明 されていない. 一方,オートポイエティックな神経細胞のはたらきによって無意識に文法や概念を取り扱えるようになる.21世紀に人類はインターネット検索エンジンを手にしてさらに知能を高める技をゲノム化するだろう.
  • OS02-2
    招待講演
    Nedbailik Sabina (Petrozavodsk Univ., Republic of Karelia)
    ここでは、西欧・東欧文学の文化発展におけるユーモラス・風刺的な小形態のいくつかの側面を取り上げ、古代から新時代にかけての逸話とそれに隣接するジャンルの発展の主要な傾向に触れ、西洋(フランス)文学と比較してロシア文化の特徴を強調した。理論的資料の多面的レビューの結果は、逸話とそれに隣接する小形態の文学(エピグラム、ジョーク、アフォリズム)が集合的な人間知性のゲノムであると考えられることの十分な根拠を示している。
  • OS02-3
    招待講演
    Nasir Ahmad Dhar (スリナガル大学)
    得丸 久文 (カラハリプロジェクト)
    To understand the origin, structure and nature of human language has been the nucleus of subject matter of thinkers of diverse disciplines. One group of thinkers derive the origin of language in the divinity with the belief that mankind has been blessed with language and speech congruent with his social, cultural and intellectual needs. This group form the theocratic school of thought. Another group have speculative notions about language which include bow-wow theory, pooh -pooh theory etc. Another School of thought takes into account the scientific parameters to understand origin and evolution of language.
  • OS02-4
    招待講演
    得丸 久文 (カラハリプロジェクト)
    田崎 徳友 (九州女子大学)
    人類共有知ゲノムとは古典である.日本・東洋・西洋にかかわらず著作権の切れている古典は,ウェブ上でほとんどのものを無料でダウンロードできる.ところが人々の読書離れのなかで,古典は前よりも読まれなくなっている.教育政策,商業主義,伝統喪失,スマホ文化など,多忙な現代人を取り巻く文化的環境を概観し,古典と現代人のインターフェイスを検討する
  • OS02-5
    ダーウィン理論の誤り訂正
    招待講演
    島 泰三 (日本アイアイファンド)
    ダーウィンの個別論文はどれも室内や自宅のまわりで行ったもので、ビーグル号での五年間は船に乗っていた時間にすぎない。生物学は対象生物種の自然環境の中で実施された一定の完結性をもつ研究データに基礎を置くべきだが、ダーウィンにはその素養がない。このために、ダーウィンは栽培下の条件と自然条件を同一視する根本的な誤りのもとで理論構築を行っている。