日程 9月10日(土) 15:30 - 17:30

オーガナイズドセッション06 (OS06)

EdTechと認知科学
オーガナイザー:
嶋田総太郎(明治大学)
開一夫(東京大学)
  • OS06-1
    本OSでは、高度なインタラクションを必要とする教育現場における、学びに関するデータ(スタディ・ログ)を収集・蓄積・分析し、認知科学、AI、情報基盤技術およびそれらを有機的に統合した情報プラットフォームの構築を目指した研究を行っている研究者・企業から話題を提供してもらう。EdTechの未来について自由に語り合い、日本のこれからの教育に対して認知科学がどのような役割を果たしていけるのかを考える場としたい。
  • OS06-2
    教室映像からの子どもの授業参加程度の推定
    招待講演
    大森 隆司 (玉川大学/日本大学)
    本講演では,教室にステレオセンサを設置して授業中の子ども達と教員の姿を記録し,AI技術により個々人の授業への参加の程度を推定する試みを紹介する.これまでも教室の映像から個々人を抽出することは試みられているが,その個々の学びの状態を推定するには授業のモデルおよび個人の行動と学びの状態のモデルが必要である.講演では,個人の顔と位置の情報から教室内の集団の状態を推定し,さらに個々の子どもの授業参加度を推定する方式について紹介する.
  • OS06-3
    実験プラットフォーム GO-E-MON のReal World認知科学への挑戦
    招待講演
    谷沢 智史 (東京大学)
    人間の日常的な活動を対象とした大規模かつ長期的なデータの収集は技術的にはReal World認知科学の実現を可能にするものと言えるが,実験参加者のプライバシーの問題をともなう.そこで,我々は分散Personal Data Store技術を取り入れた実験プラットフォームGO-E-MONを開発した.本講演ではGO-E-MONのシステム紹介と,このプラットフォーム上で実施した英語学習アプリを用いた高校生を対象とした実証実験について紹介する.
  • OS06-4
    英文穴埋め問題アプリ実施中の脳波コネクティビティ解析
    招待講演
    嶋田 総太郎 (明治大学)
    Cloze Testとは、英語の文章中に空欄を設けて答えを推測する穴埋めテストであり、言語能力を測定する有用な指標として知られている。Cloze Testの解答形式には、複数の選択肢から正答を選択する選択式と自由に解答する記述式がある。本研究では、Cloze Test解答時の解答形式の違いが脳活動にどのように影響を与えるか、またCloze Test学習アプリを1か月間トレーニングした前後の脳活動の違いについて検討する。
  • OS06-5
    個性に応じた動機づけ機能の実装と評価
    招待講演
    坂本 一憲 (WillBooster社)
    学習やヘルスケア関連のモバイルソフトウェアでは,ソフトウェア側からユーザに対して能動的にメッセージを送るプッシュ通知の仕組みを使って,学習や健康増進のための活動を継続させる工夫がなされている.本研究では,各利用者に対して効果的に動機づけることのできる文言は,各利用者の心理的な特性に応じて異なるという仮説を立て,各利用者ごとに最適な文言のメッセージを送る仕組みを開発した.この仕組みを試験的に導入した際に得られた結果および知見を報告する.