日程 9月9日(土) 15:40 - 17:40

オーガナイズドセッション (OS10)

会場:大講義室・オンライン
構成主義的な授業を受けた子どもたちは,大人になって何を覚えているか~LOGO,仮説実験授業,知識構成型ジグソー法授業を例に~
オーガナイザー:
齊藤萌木(共立女子大学/教育環境デザイン研究所)
白水始(国立教育政策研究所/教育環境デザイン研究所)
  • OS10-1
    招待講演
    白水 始 (国立教育政策研究所)
    益川 弘如 (聖心女子大学)
    齊藤 萌木 (共立女子大学)
    本OSは,認知科学を基盤とした構成主義的で革新的な教育方法(プログラミング教育,仮説実験授業,知識構成型ジグソー法)の実践を基に,成果とその検証方法に関する知見を深める.具体的には,小中学校において学習者が自ら知識を構成する学びに従事した成果を数年・数十年後に追跡調査することで,長期間経過後の学習成果の保持・活用実態を明らかにする.
  • OS10-2
    招待講演
    齊藤 萌木 (共立女子大学)
    本稿では,仮説実験授業『空気と水』の授業を受けた学習者に対し,授業から10年もしくは11年後に実施したアンケートの結果を,授業当時の回答や発言内容と比較照合して分析することにより,構成主義的授業における知識の可搬性・活用性・修正可能性(PDS)に関する示唆を導く.
  • OS10-3
    招待講演
    飯窪 真也 (教育環境デザイン研究所)
    齊藤 萌木 (共立女子大学)
    白水 始 (国立教育政策研究所)
    生徒を主体とする学習場面で獲得される認知スキルは本来,場面外での活用により獲得度を評価されるべきであるにも関わらず,そのロングタームな研究は少ない.本稿では,中学生までに「知識構成型ジグソー法」授業を繰り返し経験した新成人26名に回顧的調査を行い,協調学習場面における学び方の学びの保持の程度とその詳細を検討した.その結果,約65%が協調学習から「コミュニケーション」を学び,少数がその能力の詳細に関する独自な表現を行うという結果を得た.