研究分野

ロボティクス

  • P1-010
    山本 寿子 (東京女子大学・立命館大学)
    小川 浩平 (名古屋大学)
    窪田 智徳 (名古屋大学)
    勝間 萌衣 (東京女子大学)
    山﨑 美鈴 (東京女子大学)
    港 隆史 (理化学研究所)
    石黒 浩 (大阪大学)
    田中 章浩 (東京女子大学)
    本研究では,異なる基本感情を視聴覚で組み合わせることで高次感情が知覚されるか,文脈に応じて異なる高次感情が知覚されるかについて,アンドロイドロボットを用いて検討した.対話中にアンドロイドが表現した感情を評定する実験の結果,恐怖の身体表現と悲しみ声の組み合わせから高次感情「恥」が知覚された.一方,文脈の違いで読み取られる高次感情に違いはみられないことが示された.またこの結果からアンドロイドロボットが高次感情をも表現できることも示唆された.
  • P1-028A
    今泉 拓 (東京大学学際情報学府)
    李 璐 (東京大学学際情報学府)
    植田 一博 (東京大学)
    機械学習による顔認識を用いて,人と同様に不気味の谷を再現できるのだろうか。FaceNetを用いて検討した。結果,ヒトらしい形状の評価についてFaceNetと人間で強い相関が見られたものの,一部の対象で評価が著しく異なったため,不気味の谷の一部のみが再現された。さらに,FaceNetでは口やあごの領域に注目していることが示唆された。本研究は,人間と機械学習で注目領域が異なる可能性,および不気味の谷における分類曖昧性仮説を支持している。
  • P3-036A
    金子 祐二 (東北大学大学院教育学研究科)
    視野狭窄を持つ網膜色素変性症当事者の主観的視覚体験を再現するため,画像フィルタを提案し,その開発と応用の展望について報告する.本報告では画像処理手法により移動物体の除去と周辺視野領域のぼかし処理を行った.本処理により当事者の主観的視覚体験を一定程度再現できることを確認した.今後視線計測や適応性に関する研究を進めることで,人間の主観的視覚体験の発生機序に関する新しい知見が得られる可能性がある.
  • P3-049
    川俣 亮悟 (明治大学大学院理工学研究科)
    世良 菜那見 (明治大学大学院理工学研究科)
    肥後 克己 (明治大学研究・知財戦略機構)
    萩原 隆義 (慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科)
    田中 由浩 (名古屋工業大学)
    嶋田 総太郎 (明治大学理工学部)
    私たちは日々の生活の中で他者とインタラクションしながら生活している.その中で,他者と共に何か行った際に,「この運動は,われわれが引き起こした」という感覚を共同運動主体感と呼ぶ. 本研究ではロボットアームを2人で操作した際の共同運動主体感ついて調査した.操作方法としてそれぞれが異なる役割を担う役割分担条件と2人の操作を50%ずつ反映させる操作融合条件を設けた.その結果,役割分担条件と操作融合条件の両方で共同運動主体感の生起が示された.