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否定文

  • P2-062
    谷口 洋志 (京都大学 )
    本発表は,現代日本語のコピュラ否定文(「-ではない」など)が,現実の発話場面に於て,いつ用いられうるのか検討するものである.コピュラ否定文の使用は,ともするとGriceの「量の格率」に違反しうる.しかし,話し手の心内環境に於て,①肯定/否定のみに関心が向いているとき,②表現や内容の心内検索が完了していないとき,③否定する箇所が聞き手と十分に共有されていないときは,相対的にコピュラ否定文が使用しやすくなる.