キーワード索引
多義語
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P1-058A本研究は人間の身体的な体験が言語表現に反映されるという認知言語学の考え方を基盤として,日中多義語「上がる」「上(shàng)」について,イメージスキーマ・ネットワークの類似点・相違点を明らかにし,その比較から日中言語話者の認知の違いを探求することを試みる.本稿ではそれぞれの意味カテゴリを分析し,「上がる」は9種類,「上(shàng)」は8種類に分類した.そして,その分析を元にイメージスキーマ・ネットワークの一部を描いた.
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P3-048A本発表では多義語の心的実在性を検討するために,想起テストによって母語話者の言語直感を調査した結果を報告する.多義語のメカニズムを説明する基本原理に対して,その心的実在性を批判する立場に,用法説とアーティファクト説がある.小学5年生と大学生を対象に,「甘い」を題材に想起テストを実施した結果,想起される語義の偏りの変化と新規的な例文の産出という2つの説に沿わない結果が得られた.また語義のカテゴリー化関係から多義語の心的実在性を主張する.