キーワード索引

行動経済学

  • P2-015
    望月 泰博 (早稲田大学)
    マヤンク アガワル (理化学研究所)
    原澤 寛浩 (理化学研究所)
    陳 冲 (山口大学)
    福田 玄明 (一橋大学)
    近年の研究では,ヒトのリスク選択が効用最大化ではなく,適応度最大化に基づく例が報告されている.しかし,この現象は現在のところ特殊な課題下においてのみ確認されている.本研究では従来からリスク選択研究に用いられてきた繰り返し独立な選択を行う課題において,報酬の得やすさを調節した.その結果,実験参加者のリスク選好に適応度最大化から予測される動的変化が現れた.これはヒトの経済行動が適応度最大化の原理に基づくことを示唆している.
  • P2-016
    犬童 健良 (関東学園大学経済学部)
    本論文は心の多様体モデルを提案し,認知過程を場の量に依存する局所座標系間の変換として解釈した.認知的空間は認知的阻止の影響を受けると仮定される.認知的阻止は閉鎖性と創造性の双対性を有し,同時に,自己検出を抑制する再帰性を有する.ねじれた心は,認知的阻止の力による認知空間の曲がりの埋め込みにおける像である.ねじれた心を解釈するため,フレームシステム,ナッシュの埋め込み定理,双行列ゲームに対するラベリングシステムの適用が考察された.