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近赤外分光法
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P1-006A自身の身体が自分のものであるという感覚は身体所有感と呼ばれるが,その生起に関わる神経活動についてはわかっていない。本研究では,視覚的・触覚的に整合性のとれた刺激によってフルボディ錯覚を生起させた後,視覚刺激のみを与えて感覚間に不整合を生じさせた際の脳活動を計測した。結果として感覚間に不整合が生じた際に,左運動前野の活動が認められた。この結果は,運動前野が感覚間のずれを補正し,自己身体とそれ以外を区別する働きを持つ可能性を示唆している。