10月13日(日) 10:40 - 12:40
オーガナイズドセッション (OS-2-2)
会場:教育学部158
創造とその解釈における意味の役割
荷方邦夫(金沢美術工芸大学)
青山征彦(成城大学)
田中吉史(金沢工業大学)
長田尚子(立命館大学)
猪股健太郎(熊本学園大学)
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OS-2-2-1創造と解釈を巡る学術と実践―芸術と瞑想を通した実践的理解から―招待講演講演者は知覚・認知心理学の基礎研究を行いながら、「現実とつながる知覚心理学」を標榜し、学術と実践の架橋を試みている。学術と実践の架橋は、ユビキタスな創造と解釈を対象とした研究の場でもある。本講演では、創造と解釈のダイナミックな変容を知覚・認知心理学的観点から描出する行為として、芸術家との共創および瞑想実践について紹介し、リアルな意味の認知科学へと至る有望なアプローチとして実践的理解の可能性について議論する。
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OS-2-2-2招待講演作家である筆者は作品を通じて鑑賞者の経験的記憶を呼び起こし,「いきもの」のような感覚を想起させる方法を模索する.この模索の中で自然物や人工物の観察を通じて研究を進め,鑑賞者がどのような感情を持つかを意識しながら作品を制作し,これにより作品と鑑賞者の間の距離を縮めることが可能になるとしている.本稿では鑑賞者と作品を意味によって繋ぐとは何かについて論じ,実際の作品の解説を通してそのプロセスを説明する.
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OS-2-2-3公募発表本研究は,絵画教室で色鉛筆による植物の写実的描画を始めた入門者による一人称研究である.入門者が自らの作品と指導者のコメントをまとめていた制作メモにもとづくエスノグラフィから,描画実践を通じて立ち上がってくる意味と指導者が持つ創造性について理解を深める過程を考察する.芸術分野で行われてきた制約の緩和や創造促進的効果等に関する先行研究の知見を補完できるものとして,当事者の視点が持つ可能性を議論する.
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OS-2-2-4公募発表音楽に関する態度や行動が、音楽への関与の深化に伴ってどのように変化するかを、音楽への関与度が様々な10人に対する面接により検討した。低関与群では、音楽を環境音の一部や好きなコンテンツの要素の一つとしてとらえる傾向があること、中関与群では気分や感情への影響など、音楽聴取に伴う内面的変化に着目すること、高関与群では、自立したコンテンツとして、音楽を作り手からのメッセージとして捉え、人生において重要な位置づけを行うことが示唆された。