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コミュニケーションとネットワーク

  • OS12-7
    牧野遼作 (総合研究大学院大学複合科学研究科)
    古山宣洋 (早稲田大学人間科学学術院)
    坊農真弓 (国立情報学研究所コンテンツ科学研究系・総合研究大学院大学複合科学研究科)
    本稿では,実験環境会話データとフィールド環境会話データと分類されうる2種類の会話データの収録冒頭部分の比較検討を行った.参与者たちが自発的に環境を構築し,研究者の介在がなくても会話を行ったのかという観点から,実験/フィールド環境は区別されている.しかし,この環境の差異に関わらず,参与者はそれぞれの環境中で適切な参与者として振る舞うことをしている点では,同様のデータとして扱うことができることを示す
  • OS13-5
    加藤正晴 (同志社大学赤ちゃん学研究センター)
    北川智利 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
    高野裕治 (同志社大学赤ちゃん学研究センター)
    木村聡貴 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
    廣瀬治人 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
    柏野牧夫 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
    だれかと話しながら歩いている時,自分の歩調がつい相手に引き込まれてしまうことがある.我々は歩調引き込みの時間が長いほどその後の互いの対人印象が良くなることを見いだした.この関係は相手が初対面の時にのみ観測され,事前に交流を深めた場合には見られなかった.また歩行中の二人の発話の総重複時間によっても対人印象の改善は予測可能であった.特にペア歩行の初期段階では歩調引き込みと重複時間が独立して対人印象に影響を及ぼすことが示唆された.
  • P1-3
    園田耕平 (滋賀大学)
    谷伊織 (総合研究大学)
    佐藤亘 (神戸大学)
    郡司幸夫 (早稲田大学)
    我々は、日常生活において”間合い”を日々感じている。本研究は、その間合いとはなにかという疑問を出発点としている。間合いは通常、自然状況に現れる自発的な現象ではあると留意しつつも、本研究では実験的な検証を試みた。実験では、動画から切り出した静止画を使い、被験者がその静止画をめくる時間間隔を間合いであると定義した。その間隔を解析することで、間合いがもつ幾つかの性質の一端を明らかにしていつもりである。
  • P1-11
    城真範 (東大・産総研)
    個人を取り巻く環境、個人の考え方によって、個人の特異性を磨くためには何が大事であるかを調べるため、簡略化したモデルでシミュレーションを行った。その結果、広いジャンルに目を向けることが最も重要であり、特に他者との能力差において、自己と近い点に着目して努力する場合には、多くの人と結合することも重要であることが分かった。
  • P1-13
    羅希 (神戸大学国際文化学研究科)
    定延利之 (神戸大学)
    従来の研究では「そもそも相づちとは,相手とのコミュニケーションの中で,インタラクティブな状況に埋め込まれた形で発せられるものだ」という認識が十分透徹されているようでいて,実は必ずしもそうではなかったのである.というのは,「相づちが相手の先行発話(速度,内容に対する理解度や態度)にどのように影響されるか」という問題が追求されていないからである.本発表では発表者らの先行研究を発展させることによって,この問題の解決をはかろうとするものである.
  • P1-14
    犬塚美輪 (大正大学)
    本研究では,動画にSNSのコメントがテキストで表示されることによって,視聴者の理解と批判的思考がどのような影響を受けるかを検討した。疑似科学に関する討論動画を題材にSNSコメントあり群(n=30)と,コメントなし群(n=31)に分け,視聴後の理解度と疑似科学に関する態度を比較したところ,SNSあり群が,取り上げた疑似科学に対してより懐疑的に判断した。結果をもとに,SNSコメントの影響プロセスについて論じた。
  • P1-20
    光田基郎 (聖霊女子短期大学)
    協同学習形式の散文理解と内容討議において事前に先行オルグを与えられた閲読内容の説明役と無教示の傾聴・補足役と言う役割の差異と, ウェブ上での内容討議か対面での討議かの差異によって集団内対人態度(課題志向性,親和性とリーダーシップ・フオロワーシップ)の自己評定値が異なる傾向から対面討議での非言語的コミュニケーション効果を指摘した.
  • P1-23
    山田雅敏 (静岡大学大学院情報学研究科)
    竹内勇剛 (静岡大学大学院情報学研究科)
    他者とのコミュニケーションにおいて, 重要な魅力として身体美があるが, 人の経験・環境が美意識の認知に影響を及ぼすとされる. 本研究では対象スポーツを砲丸投とし, 「砲丸投への関心により, 砲丸投の身体に対する美意識に変化がある」と仮説を立て, 構成的知覚(諏訪, 2002)により仮説検証を行った. 臨床心理士による半構造化面接結果をKBDeXにより言語化ネットワークを作成したところ, 有効なケースが確認された.
  • P2-23
    小比田涼介 (筑波大学 人文社会科学研究科 文芸言語専攻 応用言語学領域)
    宮本エジソン (筑波大学 人文社会科学研究科)
    先行研究では、シャイな人々の自己開示を促進するCMC特徴に焦点が当てられてきたが、本邦では自己開示の促進に関わるシャイネス特徴について検討した。質問紙調査の結果、行動シャイネスは自己開示の抑制と関わっており、それがTwitterでは弱くなっていた。一方意識シャイネスは、直感に反し、自己開示と正相関にあった。意識的にシャイな人々は、他者から認められたいがゆえに不安を感じやすい傾向にあり、両者の正相関はその欲求の現れである可能性を示した。
  • P3-2
    都地裕樹 (明治大学大学院理工学研究科)
    嶋田総太郎 (明治大学理工学部)
    社交不安障害は他者からの批判的な評価に対して強い不安や恐怖を覚え,特徴的な生理反応を示す精神疾患である. 本研究では,健常者の社交不安傾向と他者視線の処理プロセスの関係について事象関連電位(ERP)を用いて検討したところ,正中前頭部でのERP:P200の潜時が高社交不安者は直視<よそ見<閉眼の順で,低社交不安者は直視・よそ見<閉眼の順で惹起した. これは社交不安傾向が他者視線に対する処理プロセスを早める影響があることを示唆している.
  • P3-3
    柴玲子 (東京電機大学、理研BSI)
    古川聖 (東京芸術大学)
    根本幾 (東京電機大学)
    音楽は、ヒトとヒトとが言葉を介さずにお互いに情動情報をやりとりできる、重要なコミュニケーションツールのひとつである。私たちが提唱している音楽情動コミュニケーションモデルを基に考えると、人間が音楽を介して情動情報をやり取りする際、音楽に関連した動作が音楽情動情報の伝達に影響を与える可能性がある。本研究では、終止構造認識時の脳活動が現れる脳の部位と運動に関連する脳の部位との関連を調べるため、fMRIによる計測と解析を行った。
  • P3-12
    佐藤晃裕 (明治大学大学院理工学研究科)
    嶋田総太郎 (明治大学理工学部)
    自分がある行動しているとき、および他者が同じ行動をしているのを見ているときの両方で活動する脳領域をミラーニューロンシステム(MNS)と呼ぶ。また、人は無意識に他者のしぐさ等を模倣し、模倣された人は模倣した人に対して高い好感度を持つとされている。本研究では、被験者が書字動作を模倣されたときのMNSと報酬系の活動を機能的核磁気共鳴画像法で計測した。その結果、書字動作を模倣されたときにMNSと報酬系の機能的結合がより強くなることが示された。
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