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音楽
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OS09-4本研究では野沢温泉燈籠祭りで実施される神楽の一つ,猿田彦の舞について分析する.猿田彦の舞は,囃子を笛や太鼓で奏でる奏方と舞を行う舞方からなる.囃子の旋律や舞の型は決まっているが,演奏や舞は毎回時間的に一定ではない.にもかかわらず、「返し」と呼ばれる囃子の区切りで笛と太鼓の出だしがぴったり合い、「返し」はしばしば舞の特定の箇所で生じる.本研究では,これらを可能にしている即興的調整を特定し,その特徴を明らかにする.
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P1-38本研究では,ジャズの即興演奏の課題の一つである快適な音の探索過程を明らかにする.ジャズピアノの教授学習場面における二者間でのフレーズの探索について,発話と演奏の音を記述し分析を行った.その結果,先行する音の利用と変更を通して,演奏の不十分な点を補う,あるいは相手の演奏から,その演奏で注目した箇所の理解を行い,相手の演奏が十分な場合には対照的あるいは新たな方法から再構成を行っていた.
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P2-13本研究では、音楽鑑賞授業の際に、対話的活動を入れること、また、この時の話し合いの視点として、楽曲に直接表れている顕在的属性を示すことの大切さ、について考えた。 この際、先行研究としての美術分野の対話型鑑賞法(VTS)の考え方を取り入れつつも、音楽の授業における対話的鑑賞法では、教師の役割を最小限にとどめ、子ども達同士の前向きな対話を促す事によって、より深い楽曲理解が進むことが明らかになった。
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P2-35気分誘導を行うための曲作りと、その効果測定を試みた。ハ長調で上昇する旋律、テンポは120等の条件でポジティブ2曲、嬰ハ短調で下降する旋律、テンポは80等の条件でネガティブ2曲を作曲し、大学生64名を対象にASVMを用いて音楽の感情価、MMSを用いて曲聴取前後の気分変化を測定したところ、ポジティブ感情とネガティブ感情への誘導が成功したことが示された。今後さらに曲数を増やし、更なる検証と実験用素材の作成を行いたい。
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P2-48本研究では, 熟練者の演奏が, 局所的筋制御ではなく, 多様な筋活動から成立していることを実証した。熟練者・未経験者について, ⅰ)2分間打叩; ⅱ)手首回旋打叩を課題とし, 打叩間隔の平均・SD, 前腕筋のRelative-Difference Signals (RDS)を算出した。演奏は安定していながらも, RDSでは, 熟練者群内に個別性が認められたことから, 局所的検討では捉えきれない多様な筋活動が存在する可能性が示唆された。