研究分野別一覧

研究法・統計

  • OS04-2
    公募発表
    土倉英志 (法政大学 社会学部)
    本論文では筆者が実践研究に取りくんできた経験にもとづき,研究者が実践と研究を兼ねる意義を検討する.実践研究では,現場のベターメントとは何かといったことを含め,自明と思っていた認識がゆさぶられる.当初思い描いていたベターメントは身の丈にあったベターメントへと変化していく.研究者は,こうした変化を,自身をひとつの媒体として論じることができる.また,変化を踏まえて研究を展開していくことができる.こうした点に,実践研究の意義がある.
  • P1-5
    久富望 (京都大学大学院 教育学研究科)
    坂口智洋 (京都大学大学院 情報学研究科)
    北雄介 (長岡造形大学)
    本研究では,ワークショップのもつ【個別性】【多主体性】【時間性】【多目的性】を考慮しながら,ワークショップのプロセスを定量的な手続きで可視化する手法を提案する.その事例として,「京都大学サマーデザインスクール2017」で行われた22のワークショップについて可視化・比較を行う.本研究の手法は,ワークショップの実践知の共有や,様々な教育活動における形成的評価のための道具となる可能性を持っている.
  • P1-55
    小森 政嗣 (大阪電気通信大学)
    未知の関数の推定をする大域的逐次最適化手法の1つであるベイズ最適化(Bayesian Optimization)を応用し,化粧画像のリップ・チーク色の「かわいさ」「大人っぽさ」を題材とした対話的な二肢選択課題を行った.選択の結果をもとに,「かわいさ」「大人っぽさ」予測平均値が最大/最小となる色の組み合わせを推定した.本手法は,多変量の物理量が関与する繊細な感性的評価・判断を包括的に検討する有用な手法となりうる.
  • P1-56
    満下健太 (静岡大学大学院教育学研究科)
    村越真 (静岡大学教育学部)
    実践経験の異なる群において,SD尺度による山岳リスクのリスクイメージ次元がリスクの性質と個人属性によってどのような差異があるかを三相因子分析で検討した。結果,尺度相においては脅威性・制御可能性の2因子,評定対象相では急激的・遍在的リスクの2因子が抽出された。熟達指導者群と一般指導者群を比較した結果,急激的リスクに対して両者の評定に差異はなかったが,遍在的リスクに対して熟達指導者は制御可能性を高く,脅威性を低く評定する傾向が見られた。

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