キーワード索引
リスク認知
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P1-56実践経験の異なる群において,SD尺度による山岳リスクのリスクイメージ次元がリスクの性質と個人属性によってどのような差異があるかを三相因子分析で検討した。結果,尺度相においては脅威性・制御可能性の2因子,評定対象相では急激的・遍在的リスクの2因子が抽出された。熟達指導者群と一般指導者群を比較した結果,急激的リスクに対して両者の評定に差異はなかったが,遍在的リスクに対して熟達指導者は制御可能性を高く,脅威性を低く評定する傾向が見られた。
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P2-53南極地域観測隊を対象に、氷河のリスクに対するイメージについて、南極滞在の前後で活動時の写真を使った聞き取りを行った。また、氷河上で活動する研究者からの聞き取りをおこなった。その結果、滞在前後でリスク評価が低減する傾向に見られたが、その背後にはリスク要因に関する体験的知識や科学的知識の獲得が推測された。リスクに対する認知バイアスの問題について、知識や推論の点からアプローチする重要性が指摘された。