日程

口頭発表1 DXへ向けて:手法 (O1)

9月3日(金) 9:30 - 10:50
会場:zoom会場
  • O1-1F
    大貫 祐大郎 (東京大学)
    本田 秀仁 (追手門学院大学)
    植田 一博 (東京大学)
    本研究では, 自動車の速度制限標識を「60」と提示するよりも, 「0」という最低速度も同時に示した「0-60」の表記の方が,「0」を示した影響によって車両速度が減少するのかどうかを検証した. Web実験とドライビングシミュレーターを使用した実験の結果, 走行したいと感じる速度と, 制限速度の超過数が有意に変化した. 本研究は, 上限に通常は明記されない下限を加えるという手法が, 人をより良い行動に導くナッジに活かせる可能性を示している.
  • O1-2
    沼田 崇志 (株式会社日立製作所)
    工藤 泰幸 (株式会社日立製作所)
    加藤 猛 (京都大学)
    金子 迪大 (京都大学)
    野村 理朗 (京都大学 大学院教育学研究科)
    森口 佑介 (京都大学)
    嶺 竜治 (京都大学)
    パーソナリティ評価は,適切な仕事の支援やメンタルケアに有用である.しかし,紙媒体の質問紙調査は負担が大きい.本研究では,質問数を削減可能な評価法の開発に向け,質問への回答に加え,回答反応を取得可能なデジタル質問紙を開発した.パーソナリティと回答反応の関係を評価した結果,複数の有意な相関関係が見られ,パーソナリティの評価可能性を確認できた.今後,回答内容と回答反応を組み合わせた評価法の開発をめざす.
  • O1-3
    伊藤 貴昭 (明治大学)
    本研究では,理解を確認するための説明活動が,説明者および聞き手の理解に及ぼす影響を検討した。大学生ペアを対象に,Zoomを利用して,遠隔での説明活動を実施した結果,説明者と聞き手の得点には差が見られなかったが,説明前後における自己評価の変化と得点との間に両者で異なる結果が得られた。説明者は自己評価を下げる一方,聞き手は自己評価を上げており,また,自己評価の変化と得点とは逆相関の関係が見られた。
  • O1-4
    中山 一輝 (大阪大学大学院基礎工学研究科システム科学領域システム創成専攻博士前期課程1年)
    高橋 英之 (大阪大学大学院)
    石川 悟 (北星学園大学)
    伴 碧 (大阪大学大学院基礎工学研究科)
    石黒 浩 (大阪大学大学院基礎工学研究科)
    本稿では,心の多様性の一例として,内言(声に出さない心的な思考)がどれだけ個体間で異なっているのか,それを定量的,定性的に明らかにすることを目指す.さらに,そのような内的な心的過程の可視化を進めていくことにより実現する,個人によりあったサービスや補助などの提供の可能性について議論を行いたい.