研究分野別一覧

音楽

  • P1-10
    本井 佑衣 (立命館大学大学院)
    岡本 雅史 (立命館大学)
    日常対話は多くの漫才対話と異なりフロア保持が頻繁に移り変わる場面と移り変わらない場面が混在する.本研究では,日常対話において話者の一方がフロアを保持している場合とフロア保持の交替が頻繁に移り変わる場合とでどのような対話リズムの変化が存在するのかをインタラクションリズムの観点から分析する.分析の結果,日常対話にも漫才対話と同様の対話リズムが存在することやフロアの対称性の有無が変化しても共通したインタラクションリズムがあることが観察された.
  • P2-13
    関根 和生 (早稲田大学人間科学学術院)
    森本 智志 (慶應義塾大学先導研究センター)
    本研究では,プロとアマチュアラッパーのフリースタイルラップ中の脳賦活領域と言語・認知能力との関係を検討した.その結果,プロラッパーは,アマチュアラッパーと比べて,言葉の音韻情報の処理と保持に関する課題成績がよく,フリースタイル中のOxy-Hbの値が,運動前野と左縁上回領域で高かった.このことから,プロとアマチュアのパフォーマンスの相違は,音韻情報の処理速度と維持能力に起因していることが示唆された.
  • P2-15F
    上野 芙優 (明治大学大学院理工学研究科)
    嶋田 総太郎 (明治大学理工学部)
    被験者が音楽を聴いている時の脳波を計測し, 相関成分分析を行った. 被験者に共通する脳活動成分は, 被験者の主観評価や楽曲の特徴のどの要因と, どのような関係性があるのか, 各曲の主成分の値を特徴量としてクラスタリングを行い検討した. その結果, 被験者間で共通する脳活動成分から, 音楽聴取による被験者の主観評価(好感度, 楽しさ, 聴取頻度, 覚醒度)や楽曲の特徴(調性, テンポ)に関して分類できることが示唆された.
  • P2-55F
    板垣 寧々 (早稲田大学大学院人間科学研究科)
    谷貝 祐介 (早稲田大学人間総合研究センター招聘研究員)
    古山 宣洋 (早稲田大学人間科学学術院)
    本研究では,ヴァイオリン合奏における奏者間のリード関係が,曲の難易度によって変容するのか,頭部・楽器・弓の部位別でリード関係が構築される特徴が異なるのかを,グレンジャー因果性分析を用いて検討した.その結果,課題曲の中で奏者が難しいと感じることが多い部分はリード関係が抽出される小節数が多くなることが明らかになった.また,頭部・楽器に比べて,弓はリード関係が抽出される小節数が多い可能性が示唆された.