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文法関係

  • P2-01
    程 レイ雅 (東北大学 大学院文学研究科 言語学研究室)
    木山 幸子 (東北大学 大学院文学研究科 言語学研究室)
    本稿は、日本語話者が現実の事態をどのように認知して文の項を省略するかを把握することを目的とし、文法関係および意味役割に応じた項省略の選好性について、同意義の有対自他動詞による1項動詞文と2項動詞文で比較した。コーパスを用いて日本語文の項省略傾向を調査した結果、省略されやすい項は、文法関係が主語か目的語かにかかわらず、意味役割上の動作主であることが示された。日本語における項省略は、文法関係よりも意味役割に依存して実現されることを示唆した。