日程 10月13日(日) 9:30 - 10:30

口頭発表4 言語・知識表現と認知モデル (O-4)

会場:国際学術総合研究棟1F 三番大教室
座長:山川真由 (名古屋大学)
  • O-4-1A
    木村 陽菜 (東京電機大学大学院理工学研究科情報学専攻)
    安田 哲也 (東京大学大学院総合文化研究科)
    小林 春美 (東京電機大学理工学部理工学科情報システムデザイン学系)
    本研究では, 曖昧な句構造において, 付加情報がある場合, ジェスチャーが自発的に産出されたのか, また, どのようなジェスチャーが表出されたか検討した. 統語境界に基づいて, 新たに分析を行なった結果, ジ ェスチャーは統語構造に応じて表出され, 意味情報を表現していることが示唆された. よってジェスチャーは, 付加情報の補完に役立っていると考えられ, 言語・ジェスチャー両方が提示された場合、必要な情報を過不足なく伝えると考えられる.
  • O-4-2
    粟津 俊二 (実践女子大学)
    小林 茜音 (実践女子大学)
    外国文の黙読時に心的に経験する声(IRV)と,外国語能力について検討した.日本語話者に日本語と英語で,説明文と会話文を黙読させ,その時のIRVについて尋ねた.その結果IRVを経験する者は,英日ともに会話文で多く,英語能力が高いと英語文で経験しやすかった.一方IRVの鮮明さは,英日ともに会話文で高かったが,英語能力による違いはなかった.IRV経験の有無には言語への習熟が影響するが,鮮明さには習熟以外の個人的特性が影響するのだろう.
  • O-4-3A
    長島 一真 (静岡大学)
    森田 純哉 (静岡大学)
    認知モデルは,人間の属性を推測するためのツールとして使用される.認知モデルを使用すると,行動と認知特性の結びつきを実験的に仮定し,他者の特性帰属に伴うエラーを明確にできる.本研究では,ACT-Rモデルを使用して,「好奇心」に関する特性の帰属を検討した.先行研究において構築された複数の好奇心の認知モデルの振る舞いを可視化し,被験者の主観評価を行った.結果,モデル間での差異が見られ,モデルの振る舞いと特性の関連性が示唆された.