キーワード索引

語用論

  • P-2-21
    瀧澤 純 (宮城学院女子大学 学芸学部)
    修辞判断における正確性を明らかにすることを目的として,話し役がセリフを伝達し,聞き役が修辞判断を行う実験を実施した.結果,本音伝達条件と照れ隠し伝達条件では認知負荷低条件より認知負荷高条件で正確な判断が行われ,嘘伝達条件と嫌み伝達条件では認知負荷による効果はみられなかった.本音や照れ隠しであると判断するまでの停止規則が嘘や嫌みの判断に比べて複雑であるなど,いくつかの可能性を検討した.
  • P-3-49A
    箕輪 朗 (北陸先端科学技術大学院大学)
    橋本 敬 (北陸先端科学技術大学院大学)
    関連性理論によると発話解釈に認知効果と心的労力が影響を及ぼすとされる。本研究ではこの2つが発話の意図解釈にどう影響するかを実証的に示すことを目的とする。認知効果と心的労力の程度を3段階に調整した会話テキストを実験参加者に提示し、解釈などの反応の違いを分析する。最適関連性の理論では、発話解釈の際に労力最小の道を辿りながら認知効果を最大化するとされ、心的労力が解釈に大きな影響を与えることが予想される。